池上秀志

2021年7月21日4 分

マサイベアフットテクノロジーって知ってますか?

 今回はマサイベアフットテクノロジーと言う代物について書いていくのですが、その前にあなたはもうヴェイパーフライとかズームアルファとかその辺の靴はもう履かれましたか?履かれた方はいかがでしたか?あなたには合うシューズでしょうか?私はヴェイパーフライ4%とヴェイパーフライニットを試したのですが、結論から言うとどちらも合わなかったです。何が合わなかったかと言うと、先ず靴底が厚すぎて地面の感覚が掴みにくいんです。私なりに接地時の衝撃を最小限に出来るように、接地時には衝撃を吸収するように若干足を転がすように使うのですが、その時に地面の感覚が掴みにくくて、上手く走れません。一言で言えば、地面で休むような感覚が掴みにくいんです。

 そして、もう一つは私にとっては跳ねすぎるという点です。せっかく跳ねずに前に前にと走る走り方を身に着けたのに、接地の瞬間にバンッと跳ねてしまうので、扱い方が難しいです。普段は張らないようなところが張ってしまうので、かえって疲れてしまう結果となりました。また、一番のデメリットとしては脚が元気なうちは良いのですが、脚がへたってくると尚更使いにくくなってしまうということです。脚がへたっても、脚を前に前に置いていくような感覚で、なるべく地面を蹴らずに体重移動で走るような感じでいくと、落ちを最小限に出来るのですが、それがやりにくいです。

 ちなみに、私の走力は自己ベストで言えばマラソンが2時間13分41秒、ハーフマラソンが63分09秒です。一応、走力的にはそれなりに使いこなせても良さそうです。ですが、私には合いませんでした。

 そんな理由から私はヴェイパーフライ系の靴は使っていなかったのですが、ある日ノ丸を背負うような選手を何人も育てている実業団の監督さんが「あの靴を履くと、自然と体重が前に乗るような走りになるから、体の真下に足をついたときに骨盤の角度と合わせて自然と前へ前へと乗り込んでいくような走りを作りやすい」と言う話をされていました。その話を聞いて、私が思ったのが「それならMBT」でも良いのではないかと言うことです。

MBTとはマサイベアフットテクノロジーの略で、コンセプトとしては裸足で地面を走るような感覚を掴みましょう、というコンセプトの厚底靴で、靴の底が特殊な素材で柔らかくわざと不安定な状態を作っているのですが、それとともに、ゆりかごのような形状になっていて、体重を乗せると自然と前に乗りこむような感覚が掴める靴になっているんです。

 私が初めてMBTを履いたのは、2014年、大学2回生の時で、足達さんというずっと洛南高校に色々なことを教えに来てくださっていた方(陸上界では知っている人は知っている)です。それで初めて履いたのですが、それを思い出して、先ずは歩きからその感覚を掴もうということで、MBTを履くようにしました。私が今はいているのは、以下のシューズです。

 そして、調べてみるとランニング用もあり、しかも何故か青色だけあほみたいに安売りしていたので、早速こちらも二足買いました。結論から言えば、さすがの不安定シューズで今の私には扱いづらくちょっと履きこなせるまでに時間がかかりそうです。形状的には靴そのものがやや前傾しているので、自然と前に乗りこめるような形状になっています。これなら、骨盤の真下に足が着いたら自然と前に進むという感覚が掴みやすそうです。という訳で、力を抜いて骨盤の真下にタイミングよく接地すれば自然と前方へのエネルギーが得られるという感覚を掴むにはもってこいです。

 ランニング用は以下のものを履いています。

 ちなみにですが、ヴェイパーフライも履き続ければ履きこなせるようになった可能性はゼロではありません。ただ、何がダメだったかというと、あれって100kmくらいで完全に感覚が変わってしまうんですよね。メーカー公表では、200kmまで持つということで、確かに破損とかそういう意味で言えば、200kmくらい持つかもしれませんが、材質自体は100kmくらいで変わってしまいます。そうすると、慣れるまでにいったいお金がいくらかかるんだという話なのですが、こちらのMBTのランニング用は、耐久性は普通のシューズくらいあります。寧ろ、初めは少し柔らかすぎるのですが、少し履いているうちにシューズ本来の固さになるイメージです。

 理由は分かりませんが、青色だけめちゃめちゃ安売りしているので、是非お試しください。革靴系のものもあり、普段の歩きから走りを作っていくにはちょうど良いと思いますので、アマゾンで色々と調べてみてください。

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