抗酸化作用を多く含む健康に良い食品を多く紹介してきましたが、今回は飲料についても述べてみたいと思います。
水
スポーツ選手に限らず、人間にとって最も大切なのは水です。食べ物は1か月くらい食べなくても生きていけますし、3日くらいの断食であれば感覚が研ぎ澄まされ五感が鋭くなるというのはよく知られている現象です。しかし、水の場合3日間のまなければ体は生命の危機を強く感じます。水はそのくらい人間の体には大切なものですが、水の中にも抗酸化作用が極めて強い水というものがあります。
皆さんも不治の病が水で治ったという話を聞いたことがありませんか?メキシコのコルテカやドイツのノルデナウの水がそうです。なかにはフランスのルルドの泉のように宗教色の強い泉もありますが、宗教的・精神的理由ではなく科学的に強い活性水素水によって病気が治癒することがあるのです。
これは単純な話で癌、アルツハイマー、糖尿病、関節炎などの進行性の病気は体内で発生するフリーラディカルが主因なのですが、このフリーラディカルは電子の不足によって発生します。水素は原子番号の一番目、つまり電子の数が一つだけで安定できるので電子の受け渡しが容易なのです。自然界に存在する電子を容易に他の原子や分子に供給できる水が進行性の病気を快方に向かわせてくれます。
因みに日本では大分県の日田天領水がこの活性水素水に該当し、アマゾンや楽天でもお買い求めいただけます。
ここまでこだわるのがベストと言えばベストですが、飲み水にそんなにお金をかけてられないという方も多いでしょう。そういう方には飲み水にレモン汁を少しまぜることをお薦めします。水道水の殺菌・消毒に使われるカルキ(さらし粉)は多少人体にも悪いものなのですが、レモンの酸がこのカルキを中和してくれます。若しくは単純に浄水器を設置するだけでも違うと思います。
スポーツドリンク
スポーツドリンクは様々な種類が出ていますが、スポーツドリンクに必要なものは水、糖質、塩のみです。簡単に言えば、水に黒砂糖と塩を少量加えて混ぜればそれで十分です。あとは様々な味があるので味の好みの問題で決めていただければよいのではないかと思います。
一つ注意していただきたいのは果糖は消化に時間がかかり、ともすれば運動中の内臓には負担をかけることになります。出来るだけマルトデキストリン若しくはブドウ糖を含むものを選んでください。自分で作る場合にはマルトデキストリンのパウダーを購入して加えるか黒砂糖を加えるのがお薦めです。ハチミツは果糖なのでスポーツ飲料には適しません。
コーヒー
コーヒーほど賛否両論のある飲料はありません。賛成派としてはコーヒーにはクロロゲン酸というポリフェノールが含まれておりこれが強い抗酸化作用及び抗炎症作用を発揮します。脳内に生じる炎症をこのクロロゲン酸が抑えてくれ集中状態を維持してくれるという研究があります。またコーヒーに含まれるカフェインにも強い抗炎症作用があるという研究結果があります。コーヒーに含まれるカフェインの量はブラックの紅茶(変な表現ですが)の二倍、緑茶の4倍ほどです。カフェインの効きやすさは人によってかなり程度の差がありますが、カフェインの作用が自覚できない人であっても多かれ少なかれ作用していると考えるべきです。
反対派の主張はカフェインが引き起こす「闘争か逃走反応」がホルモンバランスを乱し、かえって疲れやすくさせるというものです。「闘争か逃走反応」というのは原始時代、猛獣に出くわすなどの危急の際には闘うか逃げるかせねばならず、闘うにしろ逃げるにしろ体は戦闘状態に入っていたことに由来します。この脈拍や心拍、血圧の上昇、血糖値の上昇などを引き起こすホルモン状態のことを「闘争か逃走反応」と呼びます。言うまでもありませんが、これは非常状態です。現在で言えば、インターバル、テンポラン、レースのスタートラインに立った時には「闘争か逃走反応」が引き起こされています。こういった頑張らなければいけない時には「闘争か逃走反応」が必要ですが、四六時中「闘争か逃走反応」に入っているとホルモンバランスが乱れいずれ慢性的な疲労を引き起こします。寝不足をコーヒーでカバーして勉強に励んだり、仕事に励んだりしている人はいずれ集中できない状態になります。
コーヒー反対派のもう一つの理由はカフェインが睡眠の質を落とすことです。睡眠は長さだけではなく質もものすごく大切なのですが、我々の体内で作られる成長ホルモンの分泌量はこの睡眠の質によって決まります。名前は成長ホルモンですが、成長期の子供だけに大切なわけではありません。成長ホルモンが分泌されるかされないかで老化の速度が変わります。成長ホルモンが長期にわたって十分な量分泌されていると老化を遅らせることが出来ます。そもそも成長ホルモンは分泌されても一日ティースプーン一杯程度です。これが分泌されるかされないかで中学生のように一年で身長が10㎝伸びるか、反対に老化が進むのかが決まる訳ですから、ちょっとした差で大きく変わります。
カフェインは体内に9時間ほど残ります。ですので10時に就寝する方は13時以降はカフェインを摂取しない方が良いことになります。
先述した以外でのカフェインのメリットは、脂肪の燃焼を促進することと持久能力をわずかに高めてくれることです。後はこれから頑張りたいという時には「闘争か逃走反応」に入りやすくしてくれます。
私自身はコーヒーが大好きなのでよく飲みますが、就寝時刻の9時から逆算して昼の12時以降は摂取を控えます。また、体調が悪いときやハードな練習を終えた後は普段は大好きなコーヒーも全くほしくなりません。やはりコーヒーを飲めば「闘争か逃走反応」が引き起こされるということを体は知っているのだと思います。疲れているときは交感神経が優位になる「闘争か逃走反応」状態ではなく、リラックスして深い副交感神経優位の状態を維持することが大切です。こういう時にはコーヒーを控えたほうが良いでしょう。
緑茶
全ての飲料の中で一番のお勧めは何と言っても緑茶です。緑茶には様々な種類のポリフェノールが含まれており強い抗酸化作用を発揮します。同じく抗酸化作用のあるビタミンC も含まれており、様々な健康上のメリットがあります。緑茶に関しては次回もっと詳しく書いてみたいと思います。
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