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「マラソンの為の栄養学」とあなたが聞いて真っ先に思い浮かべるのはどんな内容でしょうか?

 

 ほとんどの方が「カーボローディング」と「体重管理」のことを思い浮かべるのではないでしょうか?

 

しかし、この二つは私に言わせれば、些細なことにすぎません。

 

 先ずカーボローディングについてですが、カーボローディングとはレースの最後の最後にするいわば背伸びのようなものです。カーボローディングが役立つことに間違いはないのですが、テスト勉強を頑張ることよりも普段からきちんと勉強しておくことの方が重要であるというのと同じことで、カーボローディングは最後の少しのプラスアルファを付け加えるにすぎません。

 

 第一、カーボローディングというのは皆多かれ少なかれやるので、そこではそれほど差はつきません。重要なのは、普段の食生活です。

 

 また体重管理についてですが、冒頭でも少し書いたのですが、体重管理がきちんと出来ない人は、食べ過ぎる人よりも食欲コントロールが出来ていない人が多いです。栄養状態が悪いと中枢神経が正常に働かないので、食欲が正常に管理されないのです。

 

 では、食欲が正常に管理されるような食生活とはどのようなものでしょうか?

 

 これも本書のテーマの一つです。

 

 ただ、これも軽ければ軽いほど良いという話ではありません。人には誰しも持って生まれた体格というものがあります。本当に軽ければ軽い方が良いのであれば、男性よりも女性の方が速いはずですが、実際にはそうではありません。

 

 自分の持って生まれた体格の中で自分にあった体つきを維持することが大切で、これは健康的な食生活をしていれば、達成出来るのでこれもそれほど重要なことではありません。

 では、炭水化物とタンパク質と脂質のバランスでしょうか?

 

 これは答えの一つにはなります。ですが、実はこれだけでは不十分ですし、むしろ些細なことに過ぎません。

 

 重要なのは、栄養を更に細分化してとらえ、練習からの回復を促進して練習効果を最大限にし、そして故障の予防になるような栄養とはどのようなものかを考えることです。

 

 学校教育では、せいぜい6大栄養素、よくて7大栄養素くらいしか習いません。しかしながら、実は栄養と言うのはもっと細分化されます。炭水化物は全て、炭水化物ではありません。炭水化物の中にも色々な種類があるのです。脂質も同様です。

 

 そして、一般的に「たんぱく質」に分類される食品群の中にも色々なものがあります。

 

 更には、7大栄養素には分類されない反栄養素というものもあります。これら、反栄養素をあなたの体から取り除かない限り、練習からの回復は遅れ、故障やオーバートレーニングのリスクは増え、集中力は低下し、場合によっては性機能が低下し、キレやすい原因にもなります。

 

 こういった栄養学は基本と言えば、基本なのですが実は市販されている本にはあまり書いてありません。何故ならば、一般にウケる本は6大栄養素と実際の調理方法だからです。

 

 本書では、そういった巷には出回っていない目から鱗の長距離ランナー、マラソンランナーの為の栄養学をお伝え致します。本書に書いたある事を実践して得られるメリットは以下の通りです。

 

・練習からの回復が早くなる
・練習効果が上がる
・故障やオーバートレーニングのリスクが減る
・食べたいだけ食べても太らなくなる
・集中力が高まる
・アンチエイジング(老化が遅くなる)
・肌つやが良くなる
・感情のコントロールが容易になる

 

 是非あなたのお手元に本書をお届けさせて下さい。

 

「池上さん、おはようございます!

 

 先日待ちに待った『長距離・マラソンの為の栄養学』が届きましたが、私が拝読する前に、まずは食事を作る妻に読ませて料理に実践してもらおうと思い、実際に妻が熱心に勉強しております。

 

その妻の感想として、

 

①身体に良い食材という点では、池上さんの料理研究家以上に豊富な知識にびっくり!

 

②池上さんの文章はテンポが良くて読みやすい

 

③所々にジョークやオチがあって読んでいて飽きない

 

④但し、図や写真や挿し絵的なものがないので、その分文字がぎっしりという感じ(学術書っぽい)

 

⑤例えば、p56〜57の飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の箇所は、脂肪酸が色々枝分かれしているので、図表を挿入した方が理解しやすい

といったことがありました。

 

 いずれにしましても、料理好きの妻が料理本以上に真剣に読み耽っている姿を見て、改めて「スゴい本だ!」と感心しております」

道下秀樹様

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