池上秀志

2020年4月30日5 分

大久保絵里という女がいる

最終更新: 2021年4月14日

こんにちは、Kimbia Athleticsのプロランナー、ウェルビーイング株式会社代表取締役の池上秀志です。今回は大久保絵里さんという元マラソンランナーについて紹介させて頂きたいと思います。何故、私が大久保さんを紹介させて頂くかというと、経歴が異色であなたも彼女から多くのことを学ぶことがあると思うからです。何が異色かというと彼女は元々は八王子高校を卒業後、豊田自動織機に入社、その後様々な事情があり、23歳くらいに豊田自動織機を退社、しばらく走っていない時もありながら、再び26歳から走り始め、ハイテクタウンで一日八時間勤務の中でタイムを伸ばしていき、大田原マラソンで2時間36分までタイムを伸ばしました。

その後は再び、セカンドウインドACでプロとして走り始め、そこでの指導者川越学さんとも相性がよくタイムをぐんぐん伸ばし、2時間26分までタイムを伸ばしました。その後はスポンサーがミキハウス、ファイバーゲートと変わりながらも、つい最近まで現役として走っておられました。

川越さんと言えば、中村清先生が早稲田で教えていた頃の最後の方の選手で、川越さんも箱根駅伝で区間賞を取っている名選手です。私は川越さんについてはそれほど、詳しくは知らないのですが、練習では30km走までしかやらないということは聞いています。練習ではそこまで特別なことはやらない方で、錬金術師のように上手く様々なトレーニングを組み合わせ、タイムを出させるというイメージでした。

また川越さんはトレーニングではネガティブスプリットで走らせる方針のようで、これに関してはオーバートレーニングのリスクを最大限に減らしながら、後半追い込んでいくことで、トレーニング効果を得ていく我々Dieter Hogenのトレーニンググループとも同じやり方です。

私が初めて大久保さんにお会いしたのは2017年の富士見高原での合宿でした。一人で練習されていたのですが、黙々と自分のやるべきことをやっておられるという印象でした。それでありながら、私ほど性格が硬くなく、楽な練習の日にはスポーツブラの中に携帯電話を忍ばせ、音楽を聴きながら走り、綺麗な風景を見つけては写真を撮っておられる方です。この辺りは基本的にジョギングだけで終わる日はなく、走るときは自分の体の動きや感覚に集中しながら走る私とは全然違います。

普段の大久保さんは明るく、天真爛漫で勝手に一人でしゃべり倒しているのですが、真面目な側面もあり、彼女のアメブロを読んでいただければわかるのですが、現役時代は真面目で熱い話をたくさん書いておられます。またこれは人づてに聞いた話ですが、プレゼン能力も高いそうです。実業団に所属しない選手は、たとえスポンサーがついていても、いろいろなことを自分で交渉していかないといけないのですが、アメリカはアルバカーキで実施した合宿での様々なことをご自身でオーガナイズしたりと、交渉能力やプレゼン能力が高いとある方から伺いました。普段はわがまま気ままに話続け、真面目な一面もあるそんな彼女と接していると、BMWの一文を思い出します。

 「人生に多くのことを求める人へ

  大人の哲学を持ち、子供のような純粋さを持つ人。

  主流なのに心は反主流である人。

  スーツを着こなすが、ジーンズも履きこなす人

  人生も語れるが、ジョークも上手い人。

  有意義も好きだが、無意味なことも好きな人。

  ワインにも詳しいが、恐竜にも詳しい人。

  常識は持っているが、決して縛られない人。

   ITには強いが、手紙は万年筆で書く人。

  家庭を愛しているが、時には家庭を忘れられる人。

  孤独も好きだが、社交も上手な人。

  常に冷静だが、時には情熱的になれる人。

  クラシックも聴くが、ロックも愛している人。

  自信はあっても、過信はしない人。

  美術館にもいくが、ジムにも行く人。

  協調もできるが、反論もできる人。

  夜更かしはするが、朝きちんと起きる人。

  守るものが多くても、冒険できる人。

  部下には優しいが、上司には厳しい人。

  食べるものは好きだが、料理もできる人。

  上質にこだわるが、贅沢は好きじゃない人。

  自分の誕生日は忘れても、約束の時間は守る人」

 さて、そんな大久保さんですが、あなたも彼女の現役時代のトレーニングから学ぶことはたくさんあると思います。今まで、私が様々な集中講義を作成したり、ブログを配信していく中で、どうしても欠けていたのが、具体的な部分と遊びです。私も可能な限り具体的な部分まで公開しているつもりなのですが、私のコーチDieter Hogenから、トレーニング内容を公開することは禁じられており、どうしてもトレーニンググループ内の機密を保持する必要が出てきます。また男子でマラソン2時間10分切りのためのトレーニングともなると、公開したところで参考にならないことがほとんどですが、大久保さんの場合は普通に一日8時間勤務していた市民ランナー時代に走った2時間36分ということで、ほぼほぼそのまま参考にしていただける内容となります。そこで、大久保さんとコラボして、新しい集中講義「大久保絵里のエリート市民ランナー養成プログラム」という集中講義を作りました。

 こちらは大久保絵里さんが大田原マラソンで2時間36分を出す前20週間のプログラムを完全公開し、更に大久保絵里さんにトレーニングや私生活におけるポイント、集中力の作り方、仕事との兼ね合いなどについて詳細に約二時間半の動画の中で徹底解説している内容をたった9800円の投資で受講していただけるようにしています。

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