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速くなりたいけれど、一人じゃ追い込めない問題を解決します。

 突然ですが、あなたは今速くなりたいんだけれど、一人で追い込めないという悩みを抱えていますか?

 

 頑張りたいけど、頑張れない、そんな悩みを抱えておられますでしょうか?

 

 今日はインターバルだ、限界まで追い込んで速くなろう、そう決心をするも走る前から心の中は曇天の空のように重く、まさに暗雲たれこめるが如し。

 

 しかし、なんとか集中状態に持っていき、集中力を高めていざスタート、自分では頑張れている気がする、でも時計を見ると、あれっ?やっぱり試合や練習会と同じようには速く走れない、自分が自分じゃない、別人のような感覚になる、こんな悩み抱えていませんか?

 

 このままじゃ速くなれない、やっぱり自分は大都会に住んでいないから無理なのかなぁ、結局のところ、人生は素質と環境で全てが決まる、自分のような地方に住んでいる人間には無理なのかな、美人ならすぐにネットで練習を引っ張ってくれる男が見つかるだろうけれど、自分のようなおじさんには使えない手出しなぁ、でも、速くなりたいな、諦められないな、あなたはそんな気持ちを抱えておられるでしょうか?

 

 今回の記事はそんなあなたの為の記事です。

 

 そういう悩みを抱えておられない方はあなたの貴重なお時間を無駄にしてしまうことになりますので、今すぐこちらの記事を閉じてください。

 

 実はこの悩み嘗ての私が抱えていた悩みなのです。

 

 私は嘗て洛南高校陸上競技部という名実ともに日本一の高校で陸上競技をさせて頂いておりました。私自身は別に大した選手ではありませんでしたが、周囲には国体やインターハイの優勝者、入賞者、その他全国大会の優勝者、入賞者がおり、練習相手に事欠いたことはありませんでした。

 

 夏休みや冬休みの合宿では、更につわもの共が集い、しのぎを削り、中には他校であるにも関わらず、未だに交流のある人もいます。

 

 そのくらい、ハイレベルな人たちの集まりの中におりましたので、練習でもレースさながらの練習に励むことが出来ました。

 

 そんな環境から一変、私は京都教育大学という国立大学に入学します。

 

 皆さまご存知の通り、長距離走を志す人のほぼ100%が関東の私立大学に入学し、箱根駅伝出場を目指します。

 

 関西の、それも国立大学に入る人などありません。そんな訳で、大学入学と同時に市民ランナーになる訳です。分かりやすく言えば。

 

 そうすると、やっぱり問題になったのが一人じゃ追い込めない問題です。

 

 私もこの問題を克服しようとありとあらゆる手段を使いました。禅、仏教、ヨガ、天風哲学、イメージトレーニング、スポーツ心理学、ありとあらゆるものを学び、克服しようとしましたが、やっぱり無理でした。

 

 心が折れてしまうということはないんです。別に、心は折れません。心は折れないんだけれども、体の方が反応しないんです。

 

 物凄く分かりやすい話をしましょう。

 

 お腹が減るのと唾液が分泌されるのは別の話ですよね?

 

 全力を尽くすのと火事場の馬鹿力が発揮されるのは別の話ですよね?

 

 恐怖を感じるのと冷や汗が出るのは別の話ですよね?

 

 エロいことを考えるのと実際に勃起するか否かは(女性なら濡れるか否かは)別の話ですよね?

 

 このうち、どれが一番分かりやすいかは人それぞれでしょうけれど、いずれにしても、心の働きと生理現象は基本的には一致していますが、完璧には一致しないんです。

 

 これはそういう恐怖体験をされた方の方がお分かり頂けるんじゃないかと思います。人に襲われそうになったとか、山道で熊に遭遇したとか、あやうく火事になりかけたとか、そういう刹那にストレスホルモンがばーっと分泌されて、心理的にも一種の興奮状態に入ると思いますが、この時の興奮状態というのはいくらその場面を想像したとしても、実際にそうならない限りはそこまで強い生理現象が引き起こされません。

 

 遊園地はその逆です。本当は安全なんだけれど、危ないと錯覚させて興奮状態に陥らせ、それで来園者に楽しんでもらうという仕組みです。この時、いくら頭では安全だと知っていても、体の方は反応してしまいますから、ドキドキする訳です。これが頭でわかっている、あるいは心で思っているのと、生理現象の違いです。

 

 一人で練習する場合には、結局のところ、これが問題になる訳です。いくら心で頑張ろう、追い込もうと思っても、体の方は反応しない、生理的現象が引き起こされないんです。

 

 では、この問題をどのように解決すれば良いのでしょうか?

 

 アインシュタインが言っていました。

 

「同じレベルで考えている限りはその問題は永久に解決しない」と。

 

 私も一通りは色々研究に研究を重ね、色々と工夫しました。それで、実際に一人で練習することがどんどんうまくなりました。

 

 要するに、一人で練習しても試合に近いパフォーマンスが発揮できるようにはなったのです。

 

 でも、結局同じにはなりませんでした。

 

 また、ここでもう一つの問題も出てくるようになりました。それは追い込めば追い込むほど速くなる訳ではないという問題です。

 

 寧ろ、追い込み過ぎて体がトレーニング刺激に対して適応せず、走力が向上しなくなっていったのです。それだけならまだマシですが、体が破壊され続けて、走力が低下するようになっていったのです。

 

 私はこの時に人体の仕組みを色々と研究しました。その結果として、行きついた答えは人間の体というものはちょうど良い刺激の種類と強さをかけることによって適応反応が生ずるのであって、練習で限界まで追い込む必要はないし、ほとんどの場合限界まで追い込むべきではないということでした。

 

 そして、同じ刺激の種類と強さの刺激をかけても、その刺激に対して体が適応するか否かはそれまでどのような刺激に対して体が適応してきたかに依存するということも分かりました。

 

 もう少し分かりやすく説明しましょう。

 

 要するに、練習で大切なことは限界まで追い込むことではなく、適切なきつさの練習と適切な種類(ペース帯)の練習を上手いこと組み合わせること、更にそれを時系列で正しい順番に並べることが大切であるということです。

 

 これだけでもまだ分からない人が多いでしょうから、具体例を出しましょう。

 

 よく巷では、マラソンは42.195㎞走るんだから、せめて練習では30㎞まではレースペースでやらないといけないと言いますよね?

 

 中にはマラソンでは42.195㎞走るんだから、30㎞はレースペースよりも速く走らないといけないとまでいう指導者もいます。

 

 でも、本当はそうじゃないんです。

 

 これを分解する訳です。レースでは42.195㎞走る訳ですから、持久の方面は例えば、レースペースの90%で40㎞走、スピード面は目標とするレースペースで16㎞などというように、要素を分解してしまうんです。

 

 しかし、それだけでは不十分です。繰り返しになりますが、ある練習、ここでレースペースの90%で40㎞走をやるという練習をやって、その刺激に対して体が適応するか否かはこれまで自分がどのような刺激に対して適応してきたかに依存するのです。

 

 つまり、これまで自分がどんな練習をやってきて、その刺激に対して体がきちんと適応したか否かが重要なのです。

 

 ですから、レースペースの90%で40㎞走という練習よりも一段レベルの低い練習を先ずはやり、その練習に体が適応したのが確認できるまで反復する、さらにその練習に対して適応するためにさらに一段レベルの低い練習を実施し、その練習に対して体が適応したのが確認できるまで反復する、更にそのためにはその練習よりも一段レベルの低い練習を実施し、その練習に対して体が適応したのを確認できるまで反復する、このようにして、目標とするレースから逆算して、前倒しでやっていけば、一人で練習してもレベルの高いところに到達できるのです。

 

 このやり方のデメリットは、このようにして目標とするレースから逆算していけば、一本のレースに対する準備期間は約6か月かかることです。

 

 こういったデメリットがあるのは確実です。これは厳然たる事実です。

 

 では、こういったデメリットがあるから、他にやり方があるのでしょうか?

 

 残念ながら、他にやり方はありません。あなたが心の底から長距離走、マラソンが速くなりたいのであれば、これが唯一無二のやり方です。それを理解して、やるかやらないかはあなたの決断一つです。

 

 本当に心の底から速くなりたいと思っているか否かです。


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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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