四十歳を過ぎてから体の回復が速くなる二つの方法
突然ですが、あなたは今四十歳を過ぎておられますでしょうか?
それとも、まだぴちぴちの二十代、三十代でしょうか?
四十歳と言えば、孔子が我惑わずと言った歳でありまして、不惑の歳だなんて言われておりますが、精神の円熟とは裏腹に、少しずつ体の回復が遅くなったなんて言う人も多いのではないかと思います。
四十歳ですらそうなのですから、五十歳、六十歳は言うに及ばずです。誰しも寄る歳には勝てない、これはこの世界の常識であります。
の、はずが・・・
実はわが社のお客様、講義動画の受講生様たちは四十歳を過ぎてから、あるいは五十歳を過ぎてから、なかにはなんと還暦を過ぎてから体の回復が再び速くなったという方が一定数いらっしゃいます。
一体それは何故なのか?
そもそも回復力とは何か?
先ず第一に、そもそも回復力とは何かと考えてみたいと思います。
そして、回復力とは何かを理解するために考えて頂きたいことが一点ございます。
それは瞬発力や持久力と年齢の関係性です。私のメルマガを読んでくださっている方からすれば、持久力と年齢の関係性についてお話させて頂くのが一番分かりやすいかと思いますので、持久力と年齢の関係性で考えてみてください。
確かに、加齢とともに持久力は衰えていく、これは事実です。持久力というざっくりとした表現が分かりにくいのであれば、マラソンの記録と年齢の関係性で考えても良いでしょう。
そうすると、年齢別の日本記録を見ていくと、30歳あたりをピークに、そのあとは下り坂になっていき、40歳と30歳ではあまり変わりませんが、50歳、60歳、70歳と年齢が上がるにつれて記録は衰えていきます。
でも、じゃああなたにお伺いしますが、あなたはそこら辺を歩いている30歳の人と比べてマラソンが遅いのでしょうか?
もう少し具体例を挙げてみましょう。あなたは無作為に抽出した池袋を歩いている30歳男性1000人を集めた時に、だいたい上位何位くらいに入れそうでしょうか?
誤解のないように書いておきますが、ウェルビーイングオンラインスクールを受講されている30歳ではないですよ。池袋を歩いている無作為に抽出した30歳1000名です。まあ、池袋でやれば、そのうちの何人かは実業団選手であるという結果になるかもしれません。
つまりは、上には上がいるというやつです。しかし、無作為に1000人を抽出したら大半は全く練習しておらず、フルマラソンを完走できるかどうかすら分からない、というか完走できない人が大半であるはずです。
要するに、加齢とともに力が衰えるというのは条件が全く同じであればの話なのです。日本国民全員が全く練習しなければ、おそらく加齢とともにマラソンの記録は落ちていくでしょう。
同様に、日本国民が非常に厳しく理に適った練習を積めば、やはり加齢とともにマラソンの記録は落ちていくでしょう。
実は回復力も同様で、条件が全く同じであれば、加齢とともに衰えていきます。ですが、理に適った練習をしている50歳の方は全く運動していない30歳よりも体の回復が速いというのは当たり前の話なのです。
では、生理学的には回復力とはどのように説明できるのでしょうか?
ざっくりと申し上げますと回復力とは生命維持の力です。我々の体の中では細胞だけでも数十兆個、ミトコンドリアで京の単位、原子一つ一つまで数え上げるとその上の垓(がい)や秭(じょう)の単位まで行くかもしれません。それら無数の物質が日々分解され、そしてまた合成され、ということを繰り返しています。
この分解と合成を繰り返しながら、我々人間の体は常に一定の秩序、形を保っています。常に、動き続けながらも同じ形を保っているので、動的平衡という言葉が使われております。
そして、トレーニングのように強い負荷が体にかかると、その時は合成作用が抑制され、分解作用が促進されます。つまり、体が分解されるばかりで合成されない、これがトレーニングによる疲労の正体です。
そして、水や食べ物というのは物質を合成する際の材料補給、材料が必要なのだと考えると分かりやすいかと思います。
で、回復力が高いとか回復力が低いというのはこの体内における物質の合成力を指す訳ですが、ではこの物質の合成力は何に依存するのでしょうか?
この時に必要となるのが生物学的力です。これが人体の一つの特徴と言えると思うのですが、我々は休むことやご飯を食べること、飲み物を飲むことを「充電」と呼んだり「エネルギー補給」と呼んだりしますが、実はパソコンやスマホを充電したり、車にガソリンを補給するようにはいかなくて、我々は回復にも力が必要になるのです。
回復に力がいる、つまり、回復とは使う力が0の状態で力が補充され続けている訳ではなく、力を使って回復力を生み出し、その差し引きが黒字になる状態なのです。
先程生物学的力と書きましたが、厳密に言えばATPです。アデノシン三リン酸です。このアデノシン三リン酸を体内で生み出して、それでその力を使って物質を分解したり、合成したりして、生命現象を正常に維持しているのです。
では、もう少し言い方を変えて、生命現象が維持できないとはどういう状態でしょうか?
その究極は死です。
そして、死まではいかなくても白髪が増えたり、しわが増えたり、シミが増えたり、あるいは故障したり、走力が低下したり、やる気が低下したり、といった様々な現象が生ずる訳です。
そうならないように、体はせっせっと働き続けて体を回復させている訳ですが、その原動力となるのが生物学的力であるアデノシン三リン酸です。
要するに、アデノシン三リン酸を生み出す能力が高ければ高いほど回復が速いことになります。
では、アデノシン三リン酸はどこで生み出されているのでしょうか?
回復の場合は細胞の中にあるミトコンドリアの中で生み出されています。今私が敢えて、回復の場合はと書いたのは、高強度な運動をする場合には、筋形質(筋細胞の細胞質)の中で生み出されることもあるからです。
しかし、日常生活や中強度以下の運動を行う場合にはミトコンドリアの中で生み出されています。このミトコンドリアの数と機能、それから毛細血管の本数が増えれば、回復力は高まります。
では、何故毛細血管の数が重要になるのか?
それはミトコンドリアの中でアデノシン三リン酸を生み出すときの材料が糖質、脂質、酸素の3つだからです。より具体的に書きますと、糖原質、脂肪酸、酸素の3つです。そして、酸素は肺の中でヘモグロビンと結びつき、血液にのって全身を流れます。ヘモグロビンと酸素が血液の通り道が血管です。
そういう意味では、別に毛細血管ではなくて、主要な血管の本数が増えても良いのですが、人間の体は主要な血管、大きな血管の本数はそれほど変わりません。一方で、後天的に毛細血管密度と本数は大きく増えるのです。
これが毛細血管の本数と密度が多いと回復が速い理由です。
では、ミトコンドリアの機能と数、それから毛細血管密度の本数を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
単純な話で、人間というのはかけた刺激に対して適応していく訳ですから、ミトコンドリアでたくさん力を生み出すという状態を無理やり作れば良いのです。
では、その為にはどうすれば良いのか?
単純な答えは総走行距離を増やすことと練習の質を上げることの二つです。総走行距離を増やすと生み出されるアデノシン三リン酸の総量が増えます。そして、質を上げると、すなわち走行速度をあげると単位時間あたりに生み出されるアデノシン三リン酸の量が増えます。
とは言え、基本的にはあまりにも質を上げると練習量を増やしにくくなります。物凄く単純に言えば、100mの全力走を繰り返すと練習の量を増やせないということはなんとなくお分かり頂けるかと思います。
では、ゆっくりゆっくりとたくさん走ればそれで良いのか?
一応それでも良いです。一応それでも良いですが、やっぱりある程度質を求めて単位時間あたりに生み出すことの出来るアデノシン三リン酸の量を増やすということも大切なんですね。
そうすると、結局のところ、スイートスポットとなるのが中強度走と低強度走の組み合わせになるのです。苦しまない程度に一番速いペースで走るのが中強度走、楽なペースで中強度走から回復出来る強度で良いから量を増やすのが低強度走、短めの中強度走と長めの低強度走を組み合わせるのが基礎構築期の基本です。
これで回復力が増す、つまりは元気な体になるのです。疲れにくい体になるのです。
ちなみにですが、ウェルビーイングを実現するだけであれば、本当にこれだけの練習で良いです。ただ、競技力の向上ということを考えるとある程度はレースに近い練習も段階を踏んで取り入れていった方が良いので、基礎構築期にも週に1回くらいの距離走とショートインターバルかショートファルトレクくらいは入れます。
これにはこのような理由があるのですが、ウェルビーイングを実現させるだけであれば、短めの中強度走と長めの低強度走を組み合わせ、徐々に中強度走の質を上げていくのと量を増やしていくというのが一番良い練習なのです。
そういう意味で言えば、健康のためだけに走っている人でも本当は毎日ゆっくりと同じ距離をジョギングするのではなく、中強度走とジョギングを組み合わせた方が本当は健康のためにも良いはずです。
いずれにしても、この方法で体の回復力が高まります。回復力が高まるというのは疲れにくいということとほぼほぼ同義語です。
つまり、一人の人間としても短めの中強度走と長めの低強度走の組み合わせは完璧な組み合わせであり、元気に幸せに暮らしていくにはやった方が良い鍛錬ということになります。
そして、我々マラソンが速くなりたい人からすると、非常に重要な練習になります。何故ならば、トレーニングによって走力が向上する訳ではなくて、トレーニング刺激に対して適応することによって走力が向上するからです。
そして、適応の条件の一つがかけた刺激から体が回復することです。つまり、同じ練習をしても走力が向上するか否かはその人の回復力に大きく依存するということです。なんだかんだ言っても、トップランナーの練習量が非常に多いことの理由の一つはこれで説明できるでしょう。
同じように練習をしていても練習量が少ないと回復力が増えないので、練習を頑張っても走力が向上しない、つまり、練習をたくさんするから速くなるという単純な要素もあるけれど、練習をたくさんすることによって回復力が高まっているから、練習効果が高くなっている要素もあるということです。
という訳で、基礎構築期に中強度の持久走の質を上げていくとともに、練習量をなるべく増やす、これが一つ目の方法です。
では、二つ目の方法は何か?
これは三型池上機を使うことです。では、三型池上機を使うことで、何故回復が早まるのか?
実はこれはやはりミトコンドリアと関係があります。ミトコンドリアの調子を司る重要人物がシトクロムC酵素という酵素なのですが、このシトクロムC酵素の調子が悪くなるとミトコンドリアの調子が悪くなります。つまり、生きていく上で必要な力が作れなくなるのです。
そうすると、シミ、しわ、白髪、抜け毛、老化などの不調はもちろんのこと、ガン、アルツハイマー、Ⅱ型糖尿病、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などの重篤な病気の原因にもなります。
とは言え、ある意味ではここまではっきりと目に見える形で現れれば問題にもされやすいですが、ここまではっきりと問題にならなくても、なんか最近疲れやすいなとか、なんか最近走れないなとか、なんとなく体がだるいなとか、なんか脚が痛いなとか、そういうことになってしまうのです。
しかし、このシトクロムC酵素に600ナノメートルから1000ナノメートルくらいの波長の光線を当ててやると、活性化するのです。このシトクロムC酵素が活性化するとミトコンドリアの調子が良くなる、そうするとアデノシン三リン酸がより簡単に多く生み出されることになる、つまり体内の合成の力が高まる、つまり回復力が高まるという単純な構造になっているのです。
非常に単純で、説明の必要もないと思いますが、実際に使ってみると多くの方が高負荷練習の翌日の筋肉の張りや疲労の度合いが有意に減ったとおっしゃっております。
私の場合は、練習前に当てたり、瞑想の時に使用することで仕事の生産性が上がったり、その日の練習が元気にこなせるようになったりということも感じております。
でも、一番感ずるのはやっぱり中強度以上の練習の直後ですね。運動直後は代謝が活発になっているせいか、それ以外の時間よりも効果を感じやすいです。
ちなみに、この時に色々な感覚(私の場合は体液が流れるような、微弱電流が流れるような感覚、他にはピリピリする感じ、少しくすぐったい感じ、少し痛むなど)が生じますが、ハーヴァード大学のマイケル・ハンブリン教授によるとこの時の感覚は、光線がシトクロムC酵素に吸収されている時の感覚だそうです。
また、これはどの文献を読んでも書かれていないことですが、私の経験上、三型池上機を照射すると痛みのあるところに走っている時と同じような痛みが生ずることがあります。こういう時は例外なく効いています。この痛みが消えるまで照射し続けると、照射後には有意に痛みが軽減されています。
他に二つ、私が勉強していて面白いことをお伝えさせて頂きましょう。
実はミトコンドリアの中でグリコーゲンと酸素を用いてアデノシン三リン酸を作る化学式は光合成の式をそのままひっくり返したものなんです。ということは、光合成においてもシトクロムC酵素が使われているのではないかと思い、調べてみました。
人間と植物のシトクロムC酵素は種類が少し違いますが、やはりシトクロムC酵素でした。つまり、大雑把に言えば、三型池上機によって回復が促進される原理とは人間による光合成なのです。
それからもう一つ、この世界にはエネルギー保存の法則と呼ばれる法則があります。これは力が形を変えても必ずその力の量は等しいという法則です。一番有名で単純なものは、球を自由落下させる時に、高さが低くなる分だけ運動速度へと変換されている、位置エネルギーと運動エネルギーの総量は常に等しいというものです。
そして、この世界にある力は突き詰めると4つの力しかありません。
第一に、強い結合の力、これはこの世の物質を安定させるための力です。この力がなければ、靴もランシャツも人間本体も形をとどめておくことは不可能です。
第二に弱い結合の力、これは物質の性質を変えてしまう力のことですが、非常に弱い力であるため、普通に生きていれば知覚することはありません。
第三に、電磁気の力。これは電力であり、磁力であり、光力のことです。電気と磁石に力があることはなんとなく体験的にご存知だと思いますが、実は光にも力があるのです。昔、大日本帝国陸軍の登戸研究所というところで、怪力光線の研究がなされていました。
光というのは波長が短くなればなるほど力が大きくなり、その力が充分に大きくなると殺傷能力があるのです。結局登戸研究所で開発に成功したという話は聞きませんが、米軍が開発に成功し、グアンタナモという政治犯を収容する収容所で収容者に対し、死なない程度で非常に強い痛みを感ずる程度の光線を使っていたそうです。
このように、光には力があるのです。もちろん、全ての光が有害なのではなく、有害なもの、無害なもの、人体に良い影響のあるものがあり、三型池上機は人体にとって好影響を与えるもの、つまりは外部からの光力の注入なのです。
ある意味では、スマホやパソコンが外部から電力を注入して回復するのと同じで、人間の体も外部から特定の波長の光力を注入することで回復するのです。
4つ目の力は重力です。重力の存在は皆さまご存知でしょう。
物理的には、この世の一切合切は上記4つの力によって構成されており、三型池上機はその4つしかないうちの1つの力を使ったもので、ある意味においてはこの宇宙の根本原理を利用したものであると言っても良いでしょう。
これに敢えて、もう一つ加えるのであれば、この宇宙には情報の力があります。情報は力を持つ、これは当たり前のことであります。
毎日「俺は元気だ」「私は強い」「俺は強大な力の結晶だ」「今日も元気に走れて有難い」「今日も食べるものがあって有難い」「私は幸せだ」嘘でも良いからこういう積極的な言葉を使えば、回復力が速まるのは少なくとも私の経験上は事実であると断言できますが、その原理については非常に複雑ですから、ウェルビーイングオンラインスクールの人間編に詳細をお譲りさせて頂きます。
参考になりますと幸いです。
ウェルビーイング株式会社代表取締役
池上秀志




コメント