ウェルビーイングオンラインスクールが理解出来ない大人たち
- 池上秀志

- 7月19日
- 読了時間: 13分
皆さん、こんにちは!
前回と前々回のブログではウェルビーイングオンラインスクールのリニューアル、人間編の創設についてご案内をさせて頂いているのですが、本日はその続きです。
繰り返しになりますが、私が現在感じている課題は長距離走、マラソンの指導に入る前に人間とは何かを学んだ上で、同時に知能の向上に取り組まないとなかなか多くの方に成果を出して頂くプログラムにならないのではないかということです。
本日はより詳しくそのお話をさせて頂きたいのですが、その前にあなたに考えて頂きたいことがあります。それは収入を向上させるための方法論についてです。正直色々やり方はあると思いますが、本日は違いが分かりやすいように選択問題で考えてみてください。
1窃盗や強盗などの物理的力の行使
2誰かからお金をだまし取る
3誰かからお金を借りる
4コンビニのレジ打ち、マクドナルドのレジ係りなどとにかく手っ取り早く見つかる仕事に就く
5資格を取得したり、学歴を取得しないと就けないようなある程度収入が良かったり、安定している良い職に就く
6元手を用意し、事業計画を練り、必要な技術、知識、経験を身につけて起業する
この6つの中からあなたはどれをお選びになるでしょうか?
実はこの6つの選択肢に中から1つを選んでもらうと、ほぼほぼその人の知能指数が反映されます。つまり、数字が低ければ低いほどその人の知能が低く、その人の知能が高ければ高い程、上の選択をします。
日本人は世界の中でも類を見ないほどに平均にかたまり、なおかつその平均が高い国です。ドイツ人は日本のことをアジアのドイツとか東洋のドイツなどと呼ぶようですが、私の実感にも一致します。ドイツと日本が世界で最も、平均に固まり、なおかつ平均値が高いです。
ところが、ケニアに行くと1番目、2番目、3番目に集中するのです。さすがに、1番目を選択する人は少ないですが、2番目、3番目はかなり多いです。
もう本当にね、私と知り合うケニア人は悉く親や子供や親戚が病気になって入院してお金が必要になります(笑)
私は疫病神か何かなんですかね(笑)
もちろん、そんな訳はなくて単に理由をつけてお金が欲しいだけです。私も初めは騙され続けましたが、さすがに途中で気づきました。
普通は道徳教育の問題とか性格の問題と思われる方が多いでしょう。それもなくはないでしょうけれど、かなり知能の問題と結びついています。知能が低いということはどういうことかというと、他者との関係性が理解出来なかったり、中長期的に物事を考えるということが出来ないということなのです。
逆に言うと、自分のことしか考えられないし、目の前のことしか考えられない、短期でしか物事を考えられないということなのです。
私も持っているお金に限りはあるので、全員にお金をばらまくということは残念ながら出来ないのですが、正直に話をしてくれて、相手がランナーで、きちんと約束事を守ってくれて、という条件を満たしてくれれば、事業性皆無と判断してもある程度の金銭的援助はしますし、実際にしてきました。
ところが、彼らは今後も継続的に関係性を築く、維持するという頭が全くないのです。とにかく、今お金が欲しいからお金をなんとかして手に入れようとするのです。
窃盗も少なくはないです。
それでも彼らに罪悪感が一切ないことは、性懲りもなくまたお金をせびりにくることからも分かります。
「お前この前嘘をついただろう。先ずはそれを謝れ」と言っても、向こうは何のことか分かっていません。白を切るのではなく、本当になんのことか分かっていないのです。全く以て時系列で物事を考えるということが出来ないのです。
『ケーキを切れない非行少年たち』という書籍を執筆された宮口浩治さんという精神科医の方がいらっしゃるのですが、この方が初めに作られた矯正プログラムで、多くの非行少年が更生したけれど、ある程度のレベルに達すると、つまり少年院に入るようなレベルに達するとそのプログラムが全く機能しないことに気づかれました。
何故ならば、そもそもそのプログラムやワークブックの意味が理解出来ない少年たちだったからだそうです。
このレベルの少年たちの知能の低さはかなり際立っており、人を殺しておいて自分のことを本気で優しい少年だと思っていたり、被害者からの手記が読めないし、理解出来ないので、そもそも反省が出来ないというありさま、つまり話を理解する能力がないのです。
本書のタイトルにもなっていますが、ケーキを三等分することさえ出来ません。コンパスが無いとか分度器がないというレベルの話ではなく、そもそもどうやったら三等分出来るかが分からないので、縦線を3本引くというようなことを平気でする訳です。
あるいはリンゴ5個を3人で平等に分けるにはどうすれば、良いかと問うと「5÷3=1.6666666・・・」と永久に続くから分けられませんと回答したりするのです。
普通に、先ずは1人1個ずつ分配しておいて、あとの2個を3分の2ずつ分けるとか、あるいはじゃんけんやくじ引きで2人に2個分配するというのも機会が平等という意味では平等な分配方法と言えるでしょう。こういった簡単なことが分からないのです。
皆様想像してみてください。悪気があるのであれば、反省の余地があります。
しかし、知能が低すぎて、会社の金と自分の金の区別がつかない人がいることを。ついつい、魔が差してというのであれば、きつく叱ったり、一定期間謹慎してもらったり、皆の前で罪状を読み上げて叱責したり、何らかの禊と反省をしてもらうことで、もう一度仲間として受け入れることが可能でしょう。
しかし、そもそも会社の金と自分の金の区別がつかない人たちもいるのです。
私は多くのケニア人たちと接してきて、彼らは性格が悪いというよりは絶望的に知能が低いことに気づきました。
それで、とりあえず大人はいったん諦めて、恵まれない子供たちの衣食住と教育環境を整えることに注力しています。
ただ、この知能というのは低いかそうではないかの二択ではなく、かなり綺麗なグラデーションが生じています。
例えばですが、私とホリエモンこと堀江貴文さんが話をすると、私の頭が悪すぎて堀江さんからすると、始終いら立ちを感じるということはあり得ると思います。
また、先ほどの6つのお金の手に入れ方を考えてみてください。日本人は大抵は5番目を選びます。しかし、本当にお金持ちになりたいのであれば、基本的には6番目一択です。
もちろん、5番目の選択肢を選ぶにしても、弁護士や医者などの通常以上に時間と労力とお金をかけないとなれないような職を選んだり、大企業の中で地道に出世して、幹部役員まで登り詰めたりという選択肢もありです。5番目の選択肢の中にも更なるグラデーションは作れるでしょう。
しかしながら、若くして、億万長者になれる可能性ということを考慮に入れると6番目一択だと私は思っています。
ただし、初めは一番苦労します。アルバイトよりも苦労します。だから、長期目線で物事を考えられない人は6番目を選択することは出来ません。結局、これが理由で6番目を選択する人は大抵周りの友人や親と話が合わなくなる訳です。
あるいは、女性ならばこれから成功しそうな若い男がお金持ちになる前にしっかりと尽くしておくというのもかなり有効な選択肢でしょう。お金持ちになってからでは遅いです。一気に競合他者が殺到することになり、確率は一気に低くなります。また、一夫多妻を認めてあげることも大切なことでしょう。男の本能はそのように出来ているのですから。それだけで確率は一気に上がります。
長期目線で考えれば、今はまだ結果がでていないけれど、これから結果が出る優秀な若い男に尽くすのが一番確率が高いのに、人は長期目線で物事を考えられない人の方が多いので、すでに優秀な人の所に殺到することになるのです。
また、知能が低くなればなるほど、相手選びに間違って、不幸になっているというのは小学校の校長先生もおっしゃっていました。だいたい、後先考えずに妊娠、出産、旦那はどこかに消えていくというサイクルを世代を超えて繰り返します。貧困や学力の低さは遺伝すると言われる所以です。
話を戻すと、5番目の選択肢を選ぶ人と6番目の選択肢を選ぶ人の間でもやはり話が通じなくなるのです。
実際に、5番目の選択肢を選んだ大半の親や学校の先生は「一所懸命勉強して、良い大学に入って、良い会社に就職するか官僚になれ」と言うのに対し、6番目を選んで成功された方々は口をそろえて「大学なんて意味がない」と主張します。イーロン・マスクさん、堀江貴文さん、ジョルダン・ベルフォートさん、アンドリュー・テイトさんらがそうですし、松下幸之助さんのように学歴を確認すらせず、社員を採用されていた社長さんもいらっしゃいます。
細かいことを言い出すと、議論はさらに複雑になっていくのですが、少なくとも基本的に5番目が良いと考えている人と基本的に6番目が良いと考えている人が会話をすると、話が一生平行線を辿ることが多いです。
知能とどこまで幅広く考えられるのか、どこまで長期目線で考えられるのかというのは比例します。
というか、知能の発達というのはどこまで五感で感じられないものを整合的に思考できるのか、あるいはどこまで先のことまで整合性を持って、臨場感を持って思考できるかのことであると言っても構いません。
では、別の例を出しましょう。長距離走、マラソンが速くなるには以下の方法論がありますが、あなたはどれを選ぶでしょうか?
1走り方を変える
2サブ3.5の為の練習三選やサブ3の為の練習三選などの練習方法を取り入れる
3どのような週間スケジュールが良いのか考えてみる
4 3か月から半年で一つのピーキングファネル(ピーキングピラミッド)を作り、その通りに実践してみる
5 2年後、3年後くらいを見据えて自分の練習計画を立ててみる
6 5年後10年後くらいを見据えて自分の可能性を最大限に発揮できる方法を考えてみる
もうお分かり頂けたと思いますが、どれを選択するかでその人の知能はほぼ分かります。
そして、知能の発達具合に応じて、およそその人が目指せる記録やレベルは決まります。これが中高生に陸上競技を教えるのと大人に陸上競技を教える違いです。
中高生はまだまだ年齢的にも素直ですし、指導者が強制力を働かせて、2年後に良い記録が出るような練習内容を組んであげることは可能です。もっと言えば、彼らが社会に出た時に活躍できるようにというところまで見越して人間教育をしてあげることも可能です。
ですが、相手が大人だとこのやり方は無理です。お互い大人である以上は全て、事前にご自身で理解して頂いて同意の下で進める必要があります。
ですから、大人の方に長距離走、マラソンを教えさせて頂く前に、知能の発達が必要不可欠になることに気づいた訳です。
ユーチューブのコメントなどを見ていても、多分この人たちとは一生話が平行線なんだろうなというのはコメントを見れば大体わかります。
私に残された選択肢は第一に、話が一生平行線を辿る人は無視して、綺麗ごとだけで事業を続ける、第二に、多くの摩擦を覚悟の上で、知能の向上に取り組む、この2つのうちの私は後者を選択しました。
知能の向上に取り組むというのは「私よりも知能が低い人がいる」と明言するに等しいので、あるいは「頭が良い人と悪い人がいる」ということを明言するに等しいので、摩擦は多々生じるでしょう。
でも私はやっぱり、表で綺麗ごとと笑顔だけを見せておいて、後から陰で「あの人は頭が悪いから仕方がない」と切り捨てるよりも「先ずは知能の向上から取り組みましょう」とお伝えさせて頂く方が親切だと思っています。
繰り返しになりますが、ご本人にも理解して頂いて同意の上での話なので、それが嫌なら「お尻ポンポン走りで速くなる」の方に行けば良い訳です。
そうしないと、5年後や10年後のことまで考えたり、あるいは半世紀くらい前まで遡って古今東西成功しているランナー達のトレーニングを分析し、万人に共通する原理原則を編み出したというのが理解出来ないと思います。
それが理解出来ないから、いつまでもサブ3の為の練習方法はどうしたら良いですか、サブエガの為の練習はどうしたら良いですか、私はサブ3.5を目指しているので、池上さんのトレーニング理論は参考になりませんというようなお声が届くのだと思っています。
原理原則というのは抽象的な話であり、抽象的な話を理解するにはある程度の知能が必須になるのです。
さらに、ここで重要なのは、6番目を選択する人はきちんと1番目のやり方も視野に入るのに対し、初めから1番目しか見ていない人は2番目以降の選択肢が視野にすら入らない、だから進歩が難しくなるということです。
先ほどの、お金の稼ぎ方の話をすると、別に6番目を選択する人、5番目を選択する人も窃盗や強盗という手段があるということくらいは理解出来ます。実際に、知能自体は高いのに敢えてそれを選択する人も歴史上にはいました(本当に知能が高いと言えるかは私には疑問ですが)。
つまり、上から下は見えるけれど、下から上は見えない仕組みになっているのです。これがいくら話し合っても話が通じない理由です。
ちなみにですが、あまりにも知能が高いとそれはそれで幸福な生活を送るのは難しいとも言われています。色々な偉人の伝記や外伝を読んでいると、偏屈扱いされてなかなか一般社会に交わるのが難しい人もいるようです。
一般的には天才は「変わり者」とか「偏屈」と言われることが多いですが、多分そうではなくて、私のような凡人には理解が出来ないだけなのだと思います。
問題の革新はここからですが、知能は生まれつき決まっている訳ではなく、後天的に鍛えるものです。知識を増やすということではなく、知能そのものも後天的に鍛えることが可能です。
よく、「頭が悪いから勉強が出来ない」とか「あの子は頭が良いから勉強がよく出来る」などと言いますが、先ず第一に、学校教育そのものも知能を発達させるように一応作られています。不完全なところもありますが、基本的には学校教育で勉強が出来るだけではなく、知能そのものも発達するようには作られています。
そして第二に、学校教育では成し遂げられない部分を補うことが出来れば、そもそもの知能が先に向上するので、学校の勉強もよく理解出来るようになります。
そして第三に、教育というと普通はせいぜい学士を習得するくらいで完了したとみなされますが、学士を卒業した程度で知能が完成する訳ではありません。私が言っているのはだから修士課程、博士課程に進んでくださいと言うことではありません。学校に行くか行かないかとは関係なく、人間の知能は適切な訓練を行えば向上し続けます。
また、これも重要なことですが、人間が自身の能力を最大限に発揮するためには、知能だけでは不十分です。5年後、10年後を見据えてフルマラソンで結果を出すということを考えるのであれば、もちろん体力の向上は必要不可欠ですし、5年後、10年後を見据えてやり抜くだけの精神力、行動力、決断力、勇気といったものも求められてきます。
場合によっては、金銭力も求められるでしょう。
だから私は知能の向上ではなく、発育という言葉を用います。人間としての能力全般を向上させるためのプログラムです。ということはもちろん、先ずは人間とはどのような生き物なのかが分からないといけません。これが人間編で扱うテーマです。
それではリニューアルをお楽しみお待ちください。
ウェルビーイング株式会社代表取締役
池上秀志
追伸
ウェルビーイングオンラインスクールはプロの知識と経験をあなたにインストールし、超効率的努力を実現させることで1年後、2年後、3年後に長距離走、マラソンが劇的に速くなるハイテクシステムです。
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