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LLLT(低出力レーザー療法)のアンチノミー

 今回はLLLT(低出力レーザー療法)のアンチノミーというテーマでお届けさせて頂きます。


 私がLLLTを知ったのは2016年です。シンスプリントになった時にコーチホーゲンから「現存する治療器の中で最も組織の奥まで届く治療器はLLLTだ」という話をお伺いし、それから色々と調べてきました。


 陸上選手の有名どころだと今は亡きオレゴンプロジェクトも使っていました。オレゴンプロジェクトはカプセル型の日焼けサロンみたいなマシンのものを使っており、その価格1000万円くらいだそうです。


 個人用だと一番安いもので1万円ちょっとから、50万円くらいの価格で色々と出回っています。私が人生で一番初めに使ったのは2万円くらいのもので、当時日本で販売している会社がなかったのでベラルーシから取り寄せました。


 その次にドイツからHandy Curesというものを取り寄せてそれが5万円くらい、そして現在はライオンズLLLTへと至っています。


 世界中に様々なLLLTが出回っていますが、大きく分けると性能は


1波長の種類

2出力の強さ

3照射範囲


の3つで判断することが出来ます。1番目の波長の種類ですが、基本的には治療効果や疲労の回復効果、睡眠の質の向上などに効果があるのは600nmから1000nmまでの波長であり、何故か700nm台の波長は効果がないことが様々な研究より明らかになっています。


 ですので、ほとんどの製品が650nmと850nmの二種類の組み合わせであり、性能の良いものだと950nmの波長も使用されています。


 そして、出力の強さは機械の性能そのものに加えて、照射範囲をどこまで絞るのかということが焦点になります。最も強い力をもつのはレーザー仕様にし、焦点を限りなく絞ることです。私が使った中では、マッキーの太い方くらいまでレーザーで思いっきり焦点を絞って使用する50万円くらいの機械がありました。ただ、この機械の欠点は照射範囲が狭いことです。


 確かに、照射していると冷たく感じスーッとした感覚があり、効いているような感じはありましたが、内傷の場合はたとえピンポイントで痛くてもその周囲の細胞にも問題があったり、損傷していたりしているので、照射範囲が狭いと治療効果は減ってしまいます。


 そして、長距離選手の故障の大半は内傷ですので、私の経験上多少出力が低くても照射範囲はある程度広い方が良いです。


 また私の経験からも、患部だけに照射するのではなく、なるべく広い範囲(上半身含む)に照射した方が治療効果は高いです。


 また私自身は故障の治療だけに使うだけではなく、トレーニングからのリカバリーの促進、睡眠の質の向上の両方の効果も期待しているので、というか普段はそれ目的で使っているので、やはりある程度の照射範囲は欲しい訳です。


 ライオンズLLLTはこれらの要素を総合して、ある程度照射範囲が広く、また出力も強くなるように15度くらいの集光レンズを用いて焦点を絞りつつもある程度の範囲がカバーできるようにデザインしました。


 しかしながら、単純な発想として焦点を絞った光源(レーザー源)をたくさんつけて全身カバーできるようなLLLTを作ったら、最強になるんじゃないかと私は考えました。


 そこで、先日LLLTの工場を訪問させて頂いた時に、技術者の方に直接聞いてみました。


「これ仮になんですけど、私の身長をすべてカバーできるくらいのものにしたら、いくらかかるんですか?」


「いやー、光源だけでかなりの価格になりますし、配電盤もそれ専用のものがいりますし、鋳型も一から作らないといけないので、かなりになりますよ」


「たとえば、100万円くらいかければ1台作れるんですか?」


「どうでしょうねー。光源だけで平気で数十万円はしますよ」


 明確な答えは得られませんでしたが、なんとなく100万くらいで作れるのかなと勝手に思っております。そこまで価格があがると需要はなさそうなので、更に価格は上がりそうですが、さてどうなるのでしょうか?


 そこまで発想を膨らませたところで、とりあえずライオンズLLLTを2台買って並べて使ったらどうなるのかと思い、購入してみました。


 そして、早速インターバルの直後にお尻から下は全て当たるように設置しました。2台使うとそれほど距離を離さなくてもお尻から下は全て当たります。つまり照射距離も近く集光レンズで焦点を絞っているので、照射範囲が強く、照射範囲も強いというLLLTの最大のアンチノミーを解決することが出来たのです。


 効果は予想以上でした。


 今日の早朝は1キロ7本を90秒から100秒の休息をはさみ2分57秒、2分54秒、2分52秒、2分49秒、2分51秒、2分49秒、2分48秒と直近の5キロが14分44秒でしか走れていない私にとってはかなり攻めた練習をしたのですが、照射後の脚は非常に軽く、主観的な疲労感はなくなりました。


 もちろん、だからといって午後も同じ練習が出来るかというとやはり、タイムは落ちると思います。ですが、普段は早朝インターバル後は多少仕事のパフォーマンスが低下するのですが、それがなくなり、朝に低強度走しかしていないときと同じくらい集中できます。


 ちなみにですが、就寝前もLLLTは使用していますが、最も効果を感じるのはハードなトレーニングの直後です。やはり、元気な人が使うともっと元気になるということはないけれど、疲れている時に使うとそのリカバリーを促進する力は強いのでしょう。


 予算に余裕のある方は是非複数台使用試してみてください。


 LLLTは他に下記のような効果があるという研究結果が出されています。


・疲労の回復が早くなる

・睡眠の質が上がる

・故障の治りが早くなる

・骨密度が増える

・関節炎の治癒促進

・認知機能の向上

・鬱の緩和

・ニキビの消失

・育毛効果

・男性ホルモンが増える

・鎮痛

・脂肪燃焼


 詳細は無料レポート『詳説LLLT』(PDF)にまとめております。ご希望の方はこちらをクリックして、問い合わせページに入り『詳説LLLT』と書いて送信してください。私が確認次第、折り返しPDFファイルをお送りさせて頂きます。

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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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