皆さん、こんにちは!
本日は私の周りの人にヘルペスになった人が出たこともあり、ヘルペスとLLLTとの関係性、LLLTはヘルペスにきくのかどうかというテーマでお届けさせて頂きます。
先ず、そもそもLLLTとは何か、ヘルペスとは何かというところから簡単に解説させて頂きたいと思います。
LLLTとはLow Level Laser Therapyの略称であり、日本語に訳すのであれば、低出力光線療法となります。光線は皆さまご存知の通り光のことです。光だと思って頂ければ良いと思います。
では、低出力とは何に対して低出力なのかということですが、これは600ナノメートルから1000ナノメートルまでの波長の光のことです。その中でも、700ナノメートルから770ナノメートルの波長の光は人体に好影響を与えないので使われることはなく、よく使われるのは650ナノメートルもしくは850ナノメートルくらいの波長です。
では、何故この波長の光が低出力と呼ばれるのかということですが、これは私の仮説ではありますが、光とは波長が短ければ短いほど多くのエネルギーを持ちます。波長が短い光の代表で言えば、放射線があります。放射線も光の一種であり、非常に波長の短いものが放射線です。
放射線は非常に大きなエネルギーを持つので、人体に照射する総量(強さ×時間)が大きくなると、体の生命維持の仕組みが正常に働かなくなり、死に至ります。
紫外線も波長が短すぎて目に見えない光線ですが、紫外線もあんまり浴びすぎるとしみやしわの原因になったり、皮膚がんの原因になったりしますし、もっとカジュアルな日常的な使われ方としては殺菌に使われたりもします。お布団を外に干しておくと殺菌効果があるのも紫外線によって菌が死ぬからです。
また太陽の光を長時間浴び続ける、あるいは強い日光を浴びすぎると疲れるのも紫外線の影響であると言われています。このように書くと「いや、そんなことはない。太陽の光は人間の体に良い」と主張する方もいるかもしれませんが、太陽からは色々な波長の光が出ており、その中には紫外線もあれば、赤色光線もあり、近赤外線もあり、そのうち人体に良い影響を与えるのは主に赤色光線と近赤外線です。LLLTとは太陽光線のうちの人体にとって好影響な赤色光線と近赤外線の光のみを人工的に放出するものです。
ちなみに、レーザーとは特定の波長の光線のみを放出する機械のことであり、波長がそろっていることをコーヒーレントと言ったりもします。
LLLTから放出される赤色光線と近赤外線は紫外線や放射線、あるいは我々が目に見る赤以外の色に比べると波長が長く、エネルギー量が低いので低出力と呼ばれているのではないかと私は勝手に思っています。
次にヘルペスとは何かということですが、ヘルペスとは単純ヘルペスウイルス(Herpes Simplex Virus、通称HSV)と呼ばれるものが体の中に入り、免疫細胞がそのウイルスに負けた結果、顔、のど、目、唇、性器などに発疹や水疱が出来、かゆかったり、痛かったり、うずいたりする病気のことです。
ヘルペスウイルスには1型と2型があり、1型の方は主に顔、のど、目、唇などの粘膜に症状を引き起こし、2型の方は主に性器に炎症を引き起こしますが、これは絶対的ではありません。傾向としてはそうであるということです。
ヘルペスに一度感染、発症するとそのあともウイルスが他の粘膜に転移したり、あるいは神経変異を引き起こして神経痛を引き起こしたり、あるいは心身のストレスによって免疫機能が低下したタイミングで症状が再発したりすることがよくあります。
治療薬としては抗生物質のアシクロビルやバラシクロビルなどが用いられますが、その薬が効果を発揮する期間が限られていたり、投与し続けると薬に対する耐性ができてしまうことや患者の免疫力が弱っていると結局薬が効きにくくなるなどの問題点から、それに代わる治療方法や併用して使える治療法が研究され続けており、LLLTにも白羽の矢が立っております。
薬に対する耐性はヘルペスの再発しやすいという特徴とも関連性があります。つまり、再発する度に同じ薬を投与し続けると体の方もそれに慣れてしまい、徐々に効きにくくなるのです。
では、実際のLLLTのヘルペスに対する効果のほどはどうなのかということですが、私の手元には限られた研究結果しかありません。
1999年のシンドルとニューマンの研究では繰り返し再発するヘルペス患者50人のヘルペスが発症していない間の期間(症状が出ている時と出ている時の間の症状が出ていない時期)に690ナノメートルの波長の光線を照射して経過観察を行いました。その結果として、再発の可能性が減ったことが確認されました。
別の1983年のランドハーラー、ハイナ、ヴァイデリッヒの実験では、647ナノメートルの波長の光線を照射したところ、平均の再発期間が30日から73日へと伸びました。この実験においては性器ヘルペスに悩む患者よりも口唇ヘルペスに悩む患者においてより有意に効果が確認されました。
LLLTの抗ウイルス効果の作用機序(メカニズム)はいまだ明らかになっておらず、ウイルスに直接働きかけるというよりは、体の免疫力を向上させるのであろうと言われています。
日本の井上さん、西岡さん、福田さんの1989年の実験においては、LLLTがリンパ球やマクロファージなどの免疫細胞の増殖や活性化を示し、サイトカインの合成と発現を促進しました。
分かりにくかったかもしれませんが、ウイルス性の病気というのは全て体内に入るウイルスと自分の免疫のどちらが強いかで発症するか否かが決まります。コロナの時にしきりに「無症状感染」ということが言われましたが、無症状感染というのは非常に普通の現象です。
そして、人間の免疫力を司っているのが白血球やマクロファージやリンパ球などなどであり、こういった体内自衛隊のことを免疫細胞と言ったりします。サイトカインとは細胞から放出されるたんぱく質のことであり、免疫に重要な役割を果たす情報伝達物質です。
先ほど免疫細胞を外敵から国家を守る自衛隊に例えましたが、その例にならうのであれば、サイトカインとは「ここに敵が集中しているから援軍をよこしてくれ!」という情報を伝達する伝令兵的な役割を果たします。
つくづく思うに、我々が寝ている間に勝手にこういった人たち?が体内で勝手に仕事をしてくれているのだと思うと生命の神秘を思わずにはいられません。私は無宗教ですが、こういった生命の叡智を目の当たりにすると、全知全能の神の存在を信じたくなる人の気持ちはとても分かります。
話はややそれましたが、LLLTはヘルペスそのものに効果を発揮するというよりは、全ての感染症と同じく、発症するのかしないのか、発症したとしてその症状の強さはどのくらいなのかということはウイルスの毒性と量、免疫力の強さによって決まり、LLLTは人体の方、つまり免疫力の方に働きかけて、ヘルペスの発症率を下げたり、発症した際の症状を和らげる効果があると言えそうです。
他にもLLLTには下記のような効果があると結論付ける実験が存在します。
・脂肪燃焼
・怪我の治癒促進
・骨の成長促進
・男性ホルモンの増大
・認知機能の向上
・鬱の緩和
・ニキビの消失
・鎮痛
・育毛効果
・関節炎の治癒促進
LLLTについてもっと詳しく知りたいという方の為に詳説LLLTという小冊子をご用意しておりますので、お読みになられたい方は是非下のボタンをクリックして、ダウンロードして下さい。
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