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自分の限界を超えるための基礎作りの話

更新日:2020年12月21日

こんにちは、ウェルビーイング株式会社の池上です。

 突然ですが、今回は少し私事から入らせてください。今年はコロナで世間が大変なことになっていますが、私は日本で数少ないコロナの影響をほとんど受けていない人間です。というのも、中学に入学以来、私の生活はスポーツと勉強(仕事)ばかりで、友達と遊びに行くことも一人で繁華街に繰り出すことも全くなかったからです。外出禁止と言われても、そもそも練習以外外出しない私には関係のないことで、練習も人間がいるようなところで練習していないので、ほとんど関係ありません。

 そんな中で、私の人生も昨年の大阪マラソン後に大きく変わりました。というのも、そのレースを最後にスポンサーが降りることが決まっていたからです。そこで、結果を出せばまた新しいスポンサーもついたのですが、結果を出せずに終わりました。去年一年のベストはヴィーンマラソンの2時間15分、まあ、仕方ないかなという感じです。

 大阪マラソンの次の日から私は父親の会社で、倉庫でのピッキング作業や荷造りといった仕事をしました。そして、倉庫で荷物を運びながら私は頭の中で、自分のビジネスモデルを練り上げました。父親の会社(厳密には祖父の会社)の本社を見た人は、おそらく農業用の倉庫と区別がつかないでしょう。田んぼの中に青緑の倉庫がポツンとあるだけです。

 そこに全国から注文が入り、商品をピッキングをして、ダンボールに詰めて出荷する、父親の会社はインターネットからの販売こそほとんどありませんが、亀岡という小さな町のそれも田んぼの中にある会社で、全国から注文が入る、そんな様子を間近でみて、素直に凄いと思いました。

 その後、私は自分で今のウェルビーイング株式会社を作り、1月は色々と手続きをして、2月から販売を開始、自分を会社の走る広告塔としてもう一度2時間10分切りのためのトレーニングを続けながら、会社経営をすることにしました。もちろん、一年目ということで色々と大変でしたが、おかげさまで上手くいっています。

 さて、本題はここからなのですが、仕事と掛け持ちしながら、走り始めた私ですが、同時に本当に多くの市民ランナーの方にヒアリングさせて頂く機会を持ちました。ヒアリングさせて頂いた率直な感想として、「自分より素質のある市民ランナーなんていっぱいいるんだな」ということです。「よくこんな練習でこんなタイムで走れるな」という人がいっぱいいるんです。これは素直な気持ちです。「こんな練習で」というのは、「全然練習していないのに、よくこんなに走れるな」という尊敬の気持ちです。

 同時にこうも思いました。「この人たち、もっと基礎練習から地道に積み上げていけばどんなタイムが出るんだろう?」考えるだけで、ワクワクしています。今、私の元には可愛い大学生が三人集まっています。大学入学時は17分台だったような子達です。今はこの三人が14分台を出すことを楽しみにしています。つきっきりで見れるわけでもないのですが、この三人に口を揃えてアドバイスをしたのが、「ステップを踏んで基礎から積み上げること」です。私はこの三人の可能性にとてもワクワクしています。

 そして、自分自身の可能性にもワクワクしています。今まで日本の歴史の中で、社長として自分の会社の宣伝広告のために自分がトレーニングをして2時間10分を切った人がいましたか?きっと「そんなの無理だ」という人がほとんどだと思います。でも、私はできると思います。そう、基礎からもう一度積み上げていけば良いんです。私は2時間10分が出せるという感覚を掴んだレースが2つあります。それが2018年の大阪マラソンと2019年のヴィーンマラソンです。結果的には2時間10分を切れませんでしたが、陸上競技は何かがずれれば、狂う競技です。でも、そこに至るまでに積み上げた基礎トレーニングが消えるわけじゃありません。もう一度そこまで積み上げて、最後は調整とかちょっと実戦的なトレーニングとか、精神状態とか色々なものが、頂上にアタックするときには細心の注意が求められます。ただ、そこに至るまでの基礎トレーニングができていないと何も始まりません。

 そう、会社を立ち上げて、8ヶ月が経ち、多くの市民ランナーの方のヒアリングをさせて頂く中で、私の中には一つの確信があります。それは、ほとんどの人はもっと基礎から積み上げていき、レースに至るまでのプロセスを大切にすれば、もっと結果は出るということです。もちろん、素質があって、階段を一段も二段も飛ばして人より先にいけることは悪いことではありません。でもその弊害として「自分はこれで上手くいっているんだから、これで良い」と更なる向上の芽を摘んでしまっていることが多々あるように感じています。

 運動生理学の原則の一つに特異性の原理というものがあります。特異性の原理というのは、人間はある運動刺激に対して特異的に適応するというものです。これは簡単に言えば、水泳をすれば、水泳が上達するし、テニスをやればテニスが上達する、野球をやれば野球が上達する、水泳をやっても持久走は速くなるけれど、水泳に対してより特異的に体は適応するという原則です。これは正しくもあり、間違ってもいます。

 「5000mが速くなりたければ、5000mを速く走れば良い」、これは真理をついている反面、間違ってもいます。5000m17分台の選手が、5000m17分台のタイムトライアルを繰り返すだけで、5000mが14分台になるでしょうか?私には全くイメージが湧きません。あなたはイメージが湧くでしょうか?イメージが湧かないものは達成できませんし、ワクワクもしません。

5000m17分台の選手が14分台を出すのに必要なことは、基礎を積み上げることです。その上で、最後に頂上にアタックするためにちょっとスパイスを効かせたトレーニングをする、こうすることでしか、14分台にアタックすることは出来ません。その比率は基礎:実戦=95:5くらいの割合であるべきです。

 さて、そんな訳で来週の土曜日10月10日の午後7時より、ズームにて、「基礎トレーニングの重要性」というテーマで、基礎トレーニングのやり方について60分ほどで解説をしたいと思います。私はまだ、20歳の頃から師事しているコーチディーター・ホーゲンの下でトレーニングをしています。コーチホーゲンのグループでは箝口令がしかれており、本来トレーニング内容を公開することは出来ないのですが、今回は特別に実例として私のトレーニングも一部公開しながら、解説していきたいと思います。

 私の感覚ではかなり少なく見積もって9割の人が(おそらくほぼ10割)、基礎から時間をかけて積み上げることで、今自分では想像もしていなかったところにたどり着くことが出来ます。あなたも私たちと一緒にワクワクしませんか?ワクワクしたい方は下記のURLより、お申し込みください。

これだけじゃまだよくわからないよという方は、下記のURLより10分ほどのユーチューブ動画をご覧ください。なんとなく、やろうとしていることがお分かりいただけると思います。


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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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