レースで上手く行かなかったときの精神的な対処の仕方
- 池上秀志

- 11月16日
- 読了時間: 6分
本日のテーマは「レースで上手く行かなかったときの精神的な落ち込みにどう対処するか」です。
今回こちらのお話をさせて頂こうと思ったのは、先日よりウェルビーイングオンラインスクールの受講生様の成功話をさせて頂いておりますが、中には一時的に上手く行かない方もいらっしゃるからです。
こういった方の為の対処法を本日はお伝えさせて頂きたいと思います。
実は対処方法は非常に単純です。ものすごく単純に言えば、何もする必要はありません。
だって、変わらずに理想の未来だけを心の中に思い描いて、「俺は(私は)○○な人間だ」と思い続ければ良いからです。別に、「俺はサブ3ランナーだ」で良い訳です。
考えてみてください。将来のある時期に、私が2時間10分切りを達成したとします。その時点から考えると、様々な挫折や困難に感謝しないでしょうか?
人っていうのは上手くいかないからこそ、どうやったら上手くいくのだろうかと学ぶようになるし、悔しい思いをするからこそ、次は頑張ろうと奮起するのです。
「そうは言っても、このマイナスの感情を消したいのですが消えません。どうしたら良いのですか」という質問もあるでしょう。
でも、マイナスの感情も実は消す必要がないのです。マイナスの感情は消すことではなく、使い方が大切なのです。
例えば、上司に怒られて腹が立って「殺したい」と思ったから殺したということになれば、使い方を大いに間違えています。実際に人を殺せる人の方が少数派でしょうけれど、殴りたいでも良いです。
そこまで怒るくらいに感情的なエネルギーがあるのであれば、「よしっ、あいつより出世してあいつの上司になってあいつをクビにしてやろう」と奮起すれば良いのです。
じゃあ、実際にそうやって出世した人が本当にその上司をクビにするかというと、普通はそうはならないです。なぜならば、実際に仕事を頑張るという形で行動に移し、自分が出世する頃にはもう怒りは消えているからです。
むしろ、「あの人のおかげで自分は出世できた」と感謝するのが普通です。
マイナスの感情と言いますが、マイナスになるかならないかは使い方次第であって、使い方さえ誤らなければ、結局はプラスになるものです。
人間関係だって同様でしょう。あまりにも、嫌な上司がいたとして、その人のおかげで退職するとする、でも、それが転機になって人生が拓けることだってある訳です。あの人がいなければ、不満を抱えながらもあの会社で仕事をしていたけれど、あの人のことが嫌すぎて退職を決断することが出来た、今となってはあの人に感謝しているということだってある訳です。
私の場合で言えば、中途半端に縁を切るか切らないか迷う程度に嫌な人って言うのは難しいですが、あまりにも嫌な人はスパッと縁を切る決断を下させてくれるのでむしろ「ありがとうございます」と思います。
このことはありとあらゆることにおいて言えることです。
そして、さらに重要なことはここまで考えることが出来れば、多少の余裕が心に生まれてくるということです。
表現は難しいですが、マイナスの感情に主導権を握らせるのではなく、一歩引いてゲーム感覚で見るということです。
これは人から聞いた話なので、真偽は定かではないですが、昔川内優輝さんが高負荷な練習の前に2ちゃんねるに書き込まれているご自身への誹謗中傷を見て、やる気をたぎらせてから練習に行っていたという話を聞いたことがあります。
嘘か本当かは別にして、私はその話を聞いたときに「わかるわー」と思いました。自分への悪口を言っている人を思い描いて、「よしっ、今に見てろよ」と思う訳ですが、でもこれってよく考えると遊園地のアトラクションと同じなんですよ。
だって、わざわざ自分に言われた悪口を思い出す必要なんかないし、わざわざ自分の悪口をみに行く必要ないじゃないですか。ないけど、わざわざそれをする、それはなぜかというと刺激が欲しいからです。
そうすると、遊園地のジェットコースターとかお化け屋敷と同じですよね。わざわざ怖い思いをする必要がないのに、自分から怖い思いをしにいって「キャーッ」とか言いながら楽しんでいる訳でしょう?(笑)
マイナスの感情なんて一歩俯瞰すれば遊園地のアトラクションに過ぎません。
ちなみに、起業の醍醐味を一つ答えろと言われれば、一歩間違えれば倒産するかもしれないという恐怖感です。刺激があった方が人生は面白いです。
そんな訳で、レースで良い結果が出たときに無理に喜びを抑える必要がないのと同じで、レースで悪い結果が出たときに無理に悲しみやくやしさや絶望を消す必要はありません。ありのままで良いんです。
ただし、一歩引いて見つめる冷静さは欲しいです。感情に自分の心を支配させてしまってはいけません。遊園地のアトラクションと同じように扱ってください。これはこれで人生に刺激を与えてくれて楽しいなくらいに思っておくと良いでしょう。
そして、一番大切なことは、人は自分が潜在意識レベルで思い描いている自己イメージに近づいていくという習性であり、この自己イメージは何がなんでも変えてはいけないということです。
出来るかどうかは別にして、「自分はサブ3ランナーだ」と思いこんでいる人はサブ3ランナーになっていくし、「自分はお金持ちだ」と思っている人はお金持ちになっていくし、「自分は皆から好かれる人間だ」と思っている人は好かれるようになっていきます。
そりゃね、明日の朝起きたらすべてが変わっていると思ったら、映画の見過ぎです。ただ、時間をかけて確実に人は自分の潜在意識レベルの思い込みに近づいていくものなのです。
ちなみにですが、引き寄せの法則はこれで説明できます。あれは引き寄せると考えるから、嘘くさく思えるのです。実際には、引き寄せているのではなくて自分が近づいているだけです。自分が近づいているだけなのに、それを引き寄せの法則と呼んでいるだけです。
人は強く思い込めば、徐々に徐々にそちらに勝手に近づいていくようにできているのです。極論言えば、自分はマラソン2時間6分で走る男だと思い込んで、4時間ちょうどが3時間50分に近づいたらそれで1歩近づいたことになります。
この時点でも一応引き寄せの法則は働いている訳です。ただ、私的には引き寄せの法則と呼ぶよりも近づきの法則と呼んだ方がしっくりきます。引き寄せるのでもなく、夢が勝手に叶うのでもなく、人は強く思い込んだ方へと近づいていく法則です。
ですから、一時的に失敗しようが、成功しようが絶対に自分の能力に対する疑問を持つべきではありません。一時的な失敗は一時的な失敗に過ぎないので、サブエガ目標の人は一時的に3時間30分くらいかかっていても「俺はサブエガランナーだ」で良いのです。
この例外を変えても良い唯一の例は自分の夢ややりたいことが変わった時だけです。心変わりをした時には別に変えても良いでしょう。自分の過去の夢や感情に縛られる必要はありません。
あとはすでにそれなりのレベルに到達された方は加齢に応じて、目標を変えるのは1つありかなとは思います。そういう意味では、アールビーズさんが出している「年齢刻みのマラソンランキング」だと目標を変えなくて良いのでやりやすいかもしれませんね。
あなたの参考になりますと幸いです。
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