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LLLT(低出力レーザー療法)に関するよくある質問

 今回はLLLT(低出力レーザー療法)に関するよくある質問について、回答していきたいと思います。

質問1:レーザータイプのものと、LEDタイプのものどちらが良いですか?

回答:

 簡単に補足説明しておくと、LEDタイプのものは一見照明器具にも見えるような大きさで、学校の机前後の大きさです。照射範囲が広いのが特徴です。一つの機械にライトがたくさんついており、暗い部屋で使えば、部屋全体がかなり暗めのバーのような妖艶な雰囲気になります。

一方でレーザータイプのものは、大体は手に持てるくらいの大きさで、照射範囲は手のこぶしくらいの大きさかそれよりも狭い範囲に集中的に当てることもできます。

私自身はLEDタイプのものと、レーザータイプのものを使い分けています。LEDタイプのものは、全身のコンディションを整えるのに役立ちますし、また局所的な故障の治癒にも全身の細胞の状態が良い方が治りは速くなります。したがって、LEDタイプのものは上半身裸かランパン一丁になって、寝る前などにできるだけ広い範囲に照射しています。

一方で、レーザータイプのものは局所的に炎症を起こしたり、違和感やつっぱりを感じる時に使います。レーザータイプのものは単位面積当たりの光子の量が多くなるので、治療目的にはレーザータイプのものが適しています。ちなみに、完全に痛めてしまった後では、やはり治癒は早くなりますが、その場で効果を実感できないこともあります。違和感やつっぱり程度のレベル、もしくは痛めてしまってすぐに照射すると効果を感じやすいです。

 レーザータイプとLEDタイプの写真をご覧になりたい方は下記のURLからご覧下さい。

質問2:目の防護グラスはつけた方が良いですか?

回答:LLLTを買うと目の防護グラスが一緒についてくることが多いです。特にレーザータイプのものは単位面積当たりの光が強いので、ほぼ必ずと言って良いほどついています。ただ、LLLTそのものが目には悪いというわけではありません。目にも細胞があるわけですが、その細胞も体の他のすべての細胞と同じようにLLLTの恩恵を受けることができます。

 ただ、いくら太陽光が体に良いと言っても、直接見続けると目を痛めますよね?更に言えば、虫眼鏡で光を一点に集めれば、余計痛めますよね?レーザータイプの治療器具を買えば、防護グラスが付いてくるのはそのためです。

 でも実際には目もLLLTの恩恵を受けるので、LEDタイプのもので十分に距離を離して目にも照射したり、目をつぶった状態で光を浴びることをお勧めします。

質問3:LLLTを照射すると疼くようなピリピリと感じることがあるのですが、これは何ですか?

回答:このピリピリとするような感覚は、ハーヴァード大学のマイケル・ハンブリン教授によると、シトクロムC酸化酵素から一酸化窒素が離されている時の感覚だそうです。詳しくは「LLLT」という過去のブログ記事をご覧いただきたいのですが、人体に起きる様々な問題(老化、痛み、生活習慣病)の大きな原因の一つは、一酸化窒素によるシトクロムC酸化酵素が正常に働かなくなることです。LLLTが様々な病気、痛み、体のコンディショニングに効くのは、シトクロムC酸化酵素から一酸化窒素を乖離することなのですが、その時の感覚だと言われています。ちなみに私の体感的にもピリピリと感じる時の方が、効くことが多いです。

質問4:周波数はどのくらいのものが良いですか?

回答:周波数はヘルツ(Hz)で表されます。周波数とは何かということですが、ライトがオンとオフになる周期のことです。この周期が高ければ高いほど、単位時間当たりの点灯とオフの回数が多くなります。この周期が低ければ低いほど、単位時間当たりの点灯とオフの反復回数は少なくなります。因みに、オンとオフを繰り返さず、ずっと光を継続的に出している機器もあります。LEDタイプのものは、継続的に光を出しているものが多いです。

 わざわざオンとオフを繰り返すのにはいくつかのメリットがあり、一つはオンとオフを繰り返すことで、光が皮膚膜などを透過しやすく組織の奥まで入っていくということです。痛みの根元まで治療ができるのが大きなメリットの一つです。

 メリットの二つ目は、温度をあげないということです。LLLTは急性期の炎症反応を持っている痛みにも有効ですが、幹部を温めてしまうと炎症反応が大きくなり、悪化してしまいます。オンとオフを繰り返すことで幹部の温度を上げずに多くの光子を当てることができます。他にも睾丸や脳などの熱に弱い器官への照射にも適しています。

 ただ、周波数があまりにも高いと効果が弱まるという研究結果もあります。先述のハーヴァード大学のマイケル・ハンブリン教授は「あまりにも周波数が高いと細胞が混乱する」との見解を出しており、周波数は100ヘルツ以下が望ましいとの見解を出しています。因みにですが、5ヘルツ程度の周波数が一番組織の奥まで届くようです。

 それにしても「細胞が混乱する」というのはいかにも科学者らしいコメントですね。科学者は冷徹、客観的という印象を持たれる方も多いかもしれませんが、研究すれば研究するほど、自分の研究対象に対する臨場感が高まるので細胞一つ一つが生きているように感じられたのだと思います。永劫回帰に対してめまいし頭がくらくらしたニーチェも永劫回帰に強い臨場感を感じたのでしょう。私は臨場感も感じなければ、ニーチェの永劫回帰は間違っているとしか思わないので、別にめまいもしなければ頭がくらくらもしません。

質問5:LLLTを痛みのあるところに照射しているのですが、効きません。どうしたら、良いでしょうか?

回答:痛みのある患部にLLLTを照射することは当然なのですが、実は痛みのあるところだけに照射しても効果は得られにくいんです。理由の一つは、痛みが出ているところも周囲の筋肉や筋膜などの影響を受けて、その箇所に痛みが出ていることがほとんどだということと、スポーツ選手ならわかっていただけると思いますが、故障するのは全身が疲れている時が多いです。要するに全身の細胞が弱っていて、治癒力が低い時に故障のリスクが上がりやすいのです。ということは治療も全身の細胞を元気にして、治癒力が上げた方が治りやすいんです。だからこそ、私はLEDタイプのものとレーザータイプのものを両方揃えることをお勧めしています。たとえ、痛いのは足裏でも全身にLLLTを照射した方が足裏の痛みも治りやすいんです。

 ここまでLLLT(低出力レーザー療法)に付いて一生懸命色々と書いてきたのも一人でも多くの方に知ってもらい、活用してもらいたいからです。LLLTが効くか効かないかというのはもはやナンセンスな問いであり、使っている人は効くということはもう確定的になっています。LLLTの特徴の一つはその守備範囲の広さと副作用のなさです。人間は常に細胞を生まれ変わらせて、その生命を維持しています。徐々にそれに異変が出てくるのが病であり、自然の摂理として避けられないのが老化です。それらは全て細胞が正常に働いているか、そうでないかの問題です。LLLTは細胞の働きを正常化するのが役割ですが、様々な疾患に有効であり、疲労の回復を促進するのも当然です。

 価格も安価なものが出てきていて、コスパを考えても私は一家に一台置いておくことを強くお勧めします。LLLTに関する質問やご相談などありましたら、下記のURLよりご連絡ください。

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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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