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医者も教えてくれない50歳を過ぎてから体の回復が速くなる二つの方法

 50歳を過ぎてから体の回復が速くなる

 

 これを聞いて素直にあなたはどう思われたでしょうか?

 

「ハイハイ、またその手の広告宣伝ね、どうせサプリメントか何かでしょ」

 

「いやいや、そんなことある訳ないでしょ。前からおかしいと思ってたけど、とうとう池上も頭がおかしくなったか」

 

 そう思われるのも無理はないと思います。なにせ、私はまだ男盛りの30歳ですが、それでも実際に体の回復が遅くなった、もう昔のようにはいかないという同級生たちもたくさんいます。

 

 ですから、50歳を過ぎてから体の回復が速くなるなんてにわかには信じられないでしょう。実際にそういう方がいるという実例を知るまでは。今回はそういう方をお呼びしてインタビューをしようという訳ではなく、そのメカニズムを知って頂きたいと思います。

 

そもそも体が回復するってどういうこと?

 そもそも論ですが、体が回復するというのはどういった状態なのでしょうか?

 

 空になったコップに水を継ぎ足すという行為は普通にお分かり頂けると思います。空っぽになったからそこに水を継ぎ足す訳です。また、車はガソリンを供給しないといずれは止まりますし、原動付き自転車やスマホは充電が切れると止まります。このように何かがなくなったから何かを継ぎ足すという捉え方は非常に分かりやすいですし、我々の体もこのように捉えると非常に分かりやすいです。

 

 体を動かしたり、脳を動かすことでエネルギーが消費されたからご飯を食べて、エネルギー補給をする、このように物事を捉えると非常に簡略化して疲労と疲労の回復という現象を捉えることが出来ます。走ったら、ただ座ってテレビを見ているだけよりもたくさんのエネルギーを消費するから、人より余分に食べないといけない、非常に分かりやすい理屈です。

 

 しかしながら、我々はそれだけでは疲労からの回復というものが説明出来ないことにすぐに気づきます。

 

 例えばですが、単純に走ると安静にしている人よりも多くのエネルギーを消費するから、安静にしている人よりも多く食べれば良いという理屈であるならば、人よりも多く食べても取れない体のだるさや筋肉の張り、筋肉の重さというのは一体何なのでしょうか?

 

 あるいは現代の日本社会では多くの方が肉体労働をしていません。立ち仕事なのか座業従事者なのかの違いはあれど、現代の日本社会ではほとんどの方が肉体労働をしていません。

 

 しかしながら、それでも家でのんびりとくつろいでいるのと仕事をしているのとでは、疲労の度合いが違うことは誰しも感じていると思います。消費カロリーはほとんど同じはずであるにも関わらずです。この現象は如何に説明すれば良いのでしょうか?

 

 いわゆる気疲れや心労というものは如何に説明すれば良いのでしょうか?

 

 気疲れは気のせいだという人もいますが、実際問題気疲れや心労から体調を崩す人もいれば、病気になる人もいれば、一気に老け込んでしまう人もいるのが現実です。一体これはどのように説明すれば良いのでしょうか?

 

 先ずは順番に解説をしていきたいのですが、先ず肉体的な疲労がどのように回復するのかと言いますと、これは細胞が正常に生まれ変わることによって生じます。これが生体と生命を持たない物体との違いです。スマホは人間の手によって部品を交換しないと中身が入れ替わるということはありません。

 

 それに対し、人間を含む生体は日々代謝が行われており、細胞が生まれ変わっています。これを新陳代謝と呼ぶ訳ですが、古い細胞が死に絶えて新しい細胞へと生まれ変わることによって体が回復するのです。トレーニングをして傷がついたり、損傷した細胞は早めに死に、新しく新鮮な細胞へと生まれ変わることによって疲労が回復し、また元通りに走れるようになるのです。

 

 細胞がどのくらい速く生まれ変わるかは各器官によって異なります。胃は5日に一回新しくなると言われていますし、骨格筋細胞はだいたい2か月から3か月くらいで入れ替わると言われていますし、脳細胞の一部は生涯入れ替わらないと言われています。

 

 三つ子の魂100までと言われていますが、もしかするとこの生まれ変わらない脳細胞の部分に自我とか魂と呼ばれるような自分を自分たらしめる何かがあるのかもしれませんが、それは今のところ分かっていません。

 

 各器官によって生まれ変わる速度は異なるのですが、体全体でみるとこの細胞の生まれ変わる速度はほぼ一定で、一日に約1%生まれ変わると言われています。ということは、だいたい100日くらいで、細胞レベルで言えば、完全に新しい自分になるということになります。

 

 ただ、ここまでの内容だけであれば、いくつかの疑問が生じてきます。

 

 先ず第一に、細胞レベルで言えば、約100日でほとんど別人になるのに、人は100日程度ではあまり変わらないのは何故でしょうか。否、100日どころか私の顔はこの10年間でほとんど変わっておらず、10年ぶりに出会った友人でも私を見間違うことはないでしょう。私は最近までずっと坊主だったので、髪型だけで人を判断する浅はかな人は(笑)、坊主の人をみかけて私と間違えて声をかけた人もいましたが、きちんと顔を見れば見間違える訳がありません。

 

 それは何故かということですが、我々の細胞の中心には細胞核と呼ばれる部分があり、この細胞核の中に遺伝子とかDNAと呼ばれる部分があります。ここは情報の貯蔵庫です。しかも超優秀な貯蔵庫で、肉眼では見えないくらい小さなところに約3GBの情報量が入っているとも言われています。ちなみにですが、私が書いた約23万字の『情熱を金に変えろ』という書籍の原稿データが3メガバイトであり、3ギガバイトとはその1000倍です。しかも、細胞一つの中のほんの小さな遺伝子のみの話です。

 

 だいたい、この遺伝子に含まれる情報の1%くらいしか人間は使っていないとされており、この残りの99%が潜在能力と言われたりするわけです。

 

 それはそうと、このDNAの中に必要な情報が入っており、細胞が生まれ変わる際に基本的には情報の引継ぎがなされるのです。この情報の引継ぎが行われることによって、人間の体は基本的には「通常状態」を維持します。この「通常状態」を維持するということが、疲れた体を回復させるということであり、組織を回復させるということであり、これがホメオスタシス機能とか恒常性維持機能と呼ばれる機能になります。

 

 人間の体が回復するのはこの細胞の生まれ変わりの機能のお陰であり、私の顔が10年間ほとんど変わっていないのもこのホメオスタシス機能のおかげです。

 

 そして、基本的には「通常状態」を維持するのですが、完璧には維持されないことは皆さまご存知の通りです。トレーニングをすれば、体は強くなりますし、老化によってしわが増えたり、シミが増えたり、あるいは機能が衰えることもあります。このようにそれが正の反応であれ、負の反応であれ、微妙に異なる形で細胞が生まれ変わることはご存知だと思います。

 

 これが言ってみれば、外部からの刺激に対する反応の部分になる訳です。基本的には同じように細胞が生まれ変わるのだけれど、トレーニングという刺激をかけて、体が適切に生まれ変われば、DNAの中からそれに対応する情報が引き出され、より強い体、引き締まった体になっていくのです。

 

 一方で、老化とは一種のコピーミスです。情報の引継ぎが行われる際に、ミスが生じるのです。そのミスが生じる割合はDNAの中にあるテロメアというたんぱく質酵素の長さによって決まります。テロメアの長さは有限であるので、誰しも老いを避けることは出来ません。これは私とて同じことです。


 いずれは老いていき、この世の中から少なくとも物質的には姿を完全に消すことになります。その時に、魂とか霊魂と呼ばれるような情報的な部分が残るのかどうかは私には分かりませんが、肉体的には滅びるのは間違いありません。

 

 ですが、いずれは滅びるにせよ、その速度には個人差があることにお気づきだと思います。早くから老ける人もいれば、なかなか老けない人もいます。老けるというと少し言葉がきついかもしれませんが、30歳でも体を鍛えて健康に気を使っている人とそうでない人では外見の若々しさというものがまるで違いますし、体力面に目を向けても同様です。

 

 人間はかなり老化を遅らせることが出来ますが、それはテロメアの長さによって決まります。テロメアの長さを長くするのに有効な方法は体の抗酸化機能を正常に保つこと、質が良く量的にも十分な睡眠を取ること、瞑想などであり、テロメアを短くするのはありとあらゆる種類の酸化ストレスです。これについてはまた詳しくは後述します。

 

 また、人間の幼年期から中学生、もしくは高校生くらいまでは細胞が生まれ変わるだけではなく、細胞分裂によってその数が増殖します。これによっていわゆる成長と呼ばれる現象が起き、赤ん坊が大きく成長していき、大人になるのです。私自身も120㎝を超えないと乗れない遊園地のアトラクションの前で泣いていたのに、いつの間にか167㎝になっていました。これは細胞分裂しているからです。

 

 また、一般的に大人よりも子供の方が必要な睡眠時間が長いのは細胞分裂は主に寝ている間に行なわれるからです。この数百年間で日本人の平均身長は伸び続けてきましたが、それは昔のように長時間少休憩の児童労働がなくなり、充分に睡眠がとれるようになったり、幼少期の栄養状態が良く、細胞分裂がより活発に行われていたからです。

 

 とは言え、元々持っている日本人のDNA的な限界というのもあるので、そろそろ日本人のDNAの限界に達しているのではないかとも言われています。だから、現在の日本人の平均身長である男性170㎝、女性160㎝あたりが限界であるのではないかと言われています。

 

 話が少しそれましたが、子供の時分は細胞が生まれ変わるだけではなく、細胞分裂というものも生じて細胞の数自体が増えます。では、その後は大人も子供も細胞の生まれ変わる速度は同じなのでしょうか?

 

 実はそうではなくて、どうしても加齢とともに細胞の生まれ変わる速度が遅くなります。別の言葉で言えば、新陳代謝が悪くなるのです。細胞の生まれ変わる速度が遅くなるということは傷ついた細胞や損傷した細胞がなかなか新しい細胞に生まれ変わらないということです。初めはその変化になかなか気づきませんが、ある日「なんか最近体の回復が遅くなったな」と感じる日が来るのです。

 

 ちなみに、歳を取ると筋肉痛が遅れてくるという人がいますが、これも新陳代謝が悪くなることで反応自体が遅くなるからだと考えられます。筋肉痛の正式名称は遅発性筋痛であり、そもそも負荷をかけてから時間差があって生じるものです。つまり、刺激をかけてから遅発性筋痛という形で反応が生じるまでに免疫細胞などが動いてる訳です。ところが、この免疫細胞などの反応が悪くなると、遅発性筋痛が出るまでの時間も長くなるのです。

 

 これがいわゆる回復の遅れという形で生じる訳です。

 

 では、この回復の速度は一体何で決まるのでしょうか?

 

 一つの答えは自然の摂理というものです。幼少期には行われた細胞分裂がやがて生じなくなるように、かつてはとどまることを知らなかった食欲がやがて落ち着いてくるように、かつては燃えるような恋心を抱いたのにいつの間にか異性に心ときめかなくなっていくのと同じように、細胞が生まれ変わる速度が遅くなるのも自然の摂理の一つではあります。

 

 ですが、それだけでもなく、大きな要因の一つはミトコンドリアの機能です。

 

ミトコンドリアとは何か?

 ミトコンドリアというのは人間の細胞の中にあり、酸素を使ってエネルギーを生み出している器官のことです。ミトコンドリアの面白いところはミトコンドリアDNAという独自のDNAを持つことであり、医学的には人間はヒトDNAとミトコンドリアDNAが混ざり合ったハイブリッド生物だそうです。

 

 イメージ的に言えば、SF小説なんかで宇宙人が地球人の脳を乗っ取り、そこから地球人を操るというような話がありますが、あれをもっとマイルドにしたものでしょうか。

 

 私が今書いている文章も本当はミトコンドリアが書いているのかどうかはさておき、人間はミトコンドリア無しでは生きていけないし、生きていくどころかおそらく陸に上がることも知性を発達させることも出来なかった生き物で、そういう意味で言えば完全にミトコンドリア様様で生きています。何故かと言うと、人間が生きていく上で必要なエネルギーはほとんどすべてミトコンドリアでまかなっているからです。

 

 エネルギーが必要と書くと、運動しているというイメージがあるかもしれませんが、実際には運動していなくても絶え間なくエネルギーを必要としています。ここで言うエネルギーとは宗教的な意味合いや精神的な意味合いで言っているのではなく、純粋に物理的なエネルギーのことです。扇風機だけあってもそこに電気エネルギーを注入しないと扇風機はうんともすんとも言わないのと同じで、人間が動くのもエネルギーがあるからです。

 

 ただ、人間の場合はこのエネルギーを、プラグを電源に差し込んで外部から受け取るのではなく、体内で酸素と脂肪酸、もしくは酸素と炭水化物(糖質、糖原質)を使ってエネルギーを生み出しています。それをやっているのがミトコンドリアです。人間社会でいうところの、火力発電所や原子力発電所です。

 

 発電所が無いとたちまち私たちの生活はたちいかなくなるのと同じで、ミトコンドリア無しでは文字通り人間はほとんど何も出来ません。

 

 そして、生きていくためのエネルギーということに目を向けると、手を挙げるとか脚を上げるとかそういった外部から見える動きは分かりやすいのですが、人間の体内では本人も自覚していないところで、様々な運動が行われています。心臓も動かすし、肺も動かすし、細胞も生まれ変わらせています。この際にもやっぱりエネルギーが必要で、この時のエネルギーはミトコンドリアによって供給しています。

 

 ですから、ミトコンドリアの機能が衰えてくると新陳代謝も活発に行われなくなり、回復力が落ちるのです。逆に言えば、ミトコンドリアの機能が向上すれば、回復力が向上するということになります。歳を重ねてもです。

 

 正確に書けば、自然の摂理と後天的な努力の戦いにはなります。ミトコンドリアの機能を改善すると言っても、限界はある訳で、加齢との戦いになり、どちらが勝つかで回復力が上がるのか下がるのかが決まります。では、その境目はどこにあるのでしょうか?

 

 個人差もある話なので、ここが絶対的なラインですという明確なラインを引くことは出来ませんが、50歳くらいであれば、全然回復力が向上するのは普通であり、中には60歳を過ぎてから私の言う方法を試してみて回復力が向上した方もいらっしゃいます。

 

 どんな商品を紹介されるのかと恐怖半分興味半分の方も多いと思いますが、残念ながら一つはお金では解決することが出来ず、自分の努力でなんとかするしかない部分です。そして、もう一つはある程度のお金を出せばお金で解決できる部分になります。

 

 先ずはお金で解決できない方、自分で努力するしかない方から解説をさせて頂きましょう。早い話がミトコンドリアの機能が改善されれば、体の回復力は速くなるのです。では、ミトコンドリアの機能を改善させるにはどうすれば良いのでしょうか?

 

 ここでもう一度ミトコンドリアとは何をする器官であったかを思い出してください。ミトコンドリアとは酸素と炭水化物(糖質、糖原質)を使ってエネルギーを生み出す器官、もしくは酸素と脂肪酸を使ってエネルギーを生み出す器官です。つまり、有酸素能力の基盤ともなるものです。

 

 もう一度ここで話を整理しておくと、有酸素能力を向上させたら体の回復力が上がるというのは事実なのですが、それは摩訶不思議な話でもなんでもなく、体が回復するというのは細胞が生まれ変わるなどの体内で行われる様々な生命プロセスによって成り立つものであり、その為にはエネルギーが必要なので、生み出せるエネルギー量が増えれば、それらの生命プロセスが活発になり、回復が速くなるからです。

 

 そして、世の中には磁場を生み出すことによって電力を生み出したり、原子の核分裂や逆に原子の核融合によってエネルギーを生み出す方法など色々ありますが、人間の体は1酸素と脂肪酸を使ってエネルギーを生み出すか、2酸素と炭水化物を使ってエネルギーを生み出すか、3炭水化物のみを使ってエネルギーを生み出すか、4クレアチンリン酸を使ってエネルギーを生み出すのかの4種類の方法を用いています。

 

 そして、このうち体に負担をかけずに多量のエネルギーを生み出すことが出来るのが1番目と2番目であり、それを行っているのがミトコンドリアであるという訳です。

 

 更に詳しく見ていくと、我々が必要とするエネルギーはこの物理空間の中で体を動かすのに必要なエネルギーと体内で生命プロセスを動かすのに必要なエネルギーの二種類があり、この二つは決して両立しません。


 例えば、走るという行為はこの地球上の座標の中で自分が動いています。物理空間の中で自分が動いており、言ってみれば、運動エネルギーを生み出している訳です。

 

 今私がパソコンのキーボードをたたいているのも同様で、この物理空間で私の指が動いています。この際のエネルギーは運動エネルギーもしくは位置エネルギーです。外から見ても私の体が動いているし、私自身も自分の体が動いているのを自覚出来ます。この時のエネルギーを仮に外部エネルギーと呼ぶことにしましょう。

 

 一方で、ただ寝転がっているだけで何もしていないように見える状態でも、体内では食べ物の消化吸収や損傷した細胞の修復など、様々な生命維持活動を行っています。この時、はたから見ると、何も動いていない(ほとんど動いていない)ので、何もエネルギーを生み出していないように見えますが、実際にはそうではなく体内では様々な活動が行われており、ここにもエネルギーを使っているのです。他人から見てそれが知覚出来なかったり、自分自身では自覚がなかったとしてもです。

 

 これは体内で必要とされるエネルギーなので仮に内部エネルギーと呼ぶことにしましょう。

 

 人間の体を理解する上でとても大切なことは、外部エネルギーをたくさん使うと内部エネルギーに回せるエネルギーが減り、内部エネルギーをたくさん使おうと思えば、外部エネルギーを節約しないといけないということです。過労死という現象がありますが、これは外部エネルギーばかり使って、内部エネルギーに回せる余力がなかったからでしょう。

 

 人間は何をどうやっても、生み出せるエネルギーは一定量なので、働きながら休むというような器用なことは出来ず、必ず休まないと良い仕事は出来ません。良い仕事をしたければ、遊びはほどほどにしておかないといけないというのも理屈は同じで、労働の質と量を増やしたければ、遊びなんかで外部エネルギーを使うべきではなく、内部エネルギーに回して、たくさん回復させないといけないからです。

 

 ケニア人の強さを知りたい私が色々なケニア人選手に「ケニアと諸外国の大きな違いはなんであると思うか」と問いかけたら、多くの人が「休養」だと答えました。これはどういうことかというと、練習以外は文字通り休んでいないといけないということです。そして、もちろん練習もする訳ですから、生活の大半を走ることに捧げることになります。

 ケニアでは「ランナーになる」というとその覚悟があるのかと問われることが多いらしいです。ちなみに、私のコーチも同じことをおっしゃっていました。私のコーチは東ドイツの出身です。東ドイツは皆さまご存知の通り、共産主義国家であり、いわゆる大きな政府の国です。全体主義と言っても良いのかもしれませんが、国家が大きく国民の生活に口出しをしていた国です。

 

 これはスポーツでも同じで東ドイツでは割と幼い頃にスポーツや勉強などの様々なテストをうけさせ、優秀な子供たちは公共団体の管轄下に置かれて色々とサポートを受けることが出来たそうです。日本で言うと、私立のスポーツクラスを更に特化させたようなもので、寮で食事も出るし、昼寝の時間もあったし、常に陸上優先の生活を送ることが出来たそうです。そこで、コーチ自身も「一般に思われている以上に多くのものを競技に捧げないと一流の選手にはなれない」と気づいたそうです。

 

 ちなみに、私のコーチはまだ日本選手権の優勝タイムが14分10秒くらいだった1970年代に、すでに高校時代に14分10秒をマークし、東ドイツの当時のホープでした。

 

 残念ながら膝を故障し、二十歳の頃にはすでにコーチとしてのキャリアをスタートすることになったのですが、その後ウタ・ピッピヒというベルリンマラソン、ボストンマラソンで3回ずつ優勝し、当時の世界歴代4位に相当する2時間21分36秒をマークする選手を育てました。そのウタさんがある日コーチに「普通の生活がしたい」と言ってきたそうです。

 

 コーチは無理だと思いつつも「やってみなさい」と言いました。その結果どうなったのか?

 

 ウタさんは「やっぱり無理だ」と言って、トレーニングと休養に全振りする生活に戻ったそうです。

 

 私が書きたいのは外部エネルギーを使うと内部エネルギーが引っ込み、内部エネルギーに多くを回そうと思えば、外部エネルギーを節約せざるを得ず、全体として常にエネルギー量は一定であるということであって、決して皆様に仕事をやめてランニングに全振りをして下さいということではありません。

 

 そうではなくて、こういった理屈になっていることを先ず理解することが大切であり、更には分母の方を大きくすれば良いじゃないかということです。つまり、そもそも生み出せるエネルギー量を増やせば体の回復は速くなるということです。

 

 仮に、今と同じ仕事の負荷と練習の負荷だとしましょう。外部エネルギーは一定のままです。そして、生活スタイルも今のままで夜遅くまで飲み歩くというようなこともなく、普通に内部エネルギーの量も一定であると仮定します。この状態で、産み出せるエネルギー量そのものを増やせば、自然と内部エネルギーに回るエネルギー量が増えます。そうすると、体の回復が速くなります。体の回復が速くなれば、今までよりももうちょっと練習できるようになります。そして、練習量が増える、あるいは練習の質が増えれば、さらに生み出せるエネルギー量が増えます。そうすると、更に体の回復力が上がります。

 

 ちょっと、答えを書いてしまいましたが、体の回復力を上げるには有酸素ランニングによってミトコンドリアの機能を改善すれば良いのです。そして、長距離走、マラソンの競技能力はほとんど有酸素能力、すなわち酸素と脂肪酸、あるいは酸素と炭水化物を使ってどれだけ多くのエネルギーをミトコンドリア内で生み出せるのかということに依存します。

 

 つまり、長距離走、マラソンも速くなるし、体の回復も早くなるし、結局体の回復が速くなると長期で見れば、より多くの練習の質と量をこなせるようになっていくので、更に走力も向上していくのです。

 

 では、具体的にはどういうトレーニングをすれば、ミトコンドリアの機能が向上するのでしょうか?

 

 基本は中強度中量高頻度な練習です。

 

 先ず第一に、人間は基本的にはミトコンドリアだけでエネルギーを生み出しており、非常事態においては無気的代謝とか無酸素代謝と呼ばれる酸素を使わずに炭水化物のみ、もしくはクレアチンリン酸のみでエネルギーを生み出す代謝の仕組みを使い始めます。この代謝を使うようになると、主観的にも苦しく翌日以降にも疲労を持ち越すことが多く、どうしても量も増やせないし、頻度も増やせません。

 

 目安で言えば、呼吸が乱れて会話をするのが困難になるペースにおいては無気的代謝を使っています。ですから、常にある程度短文くらいは難なく話せるくらいの強度が望ましいです。

 

 ここで私が解説しているのは、あくまでも練習の基本であって、無気的代謝を使うようなトレーニングの全てが悪いと言っている訳ではありません。

 

 「常に会話が出来るような強度の低いトレーニング」というと「あー分かった!ゆっくり走れば速くなるってやつでしょ?LSDのことね」と思われる方がいらっしゃるのですが、あまりにも強度が低いとそれはそれでトレーニング効果が低いです。基本的にはペースが速くなればなるほど、単位時間あたりに生み出されるエネルギー量は多くなるので、ミトコンドリアに与える刺激も大きくなります。

 

 従って、ある程度の強度でありながらも無気的代謝は一切使わないような強度が望ましいことになります。では、一体これはどのくらいの強度なのでしょうか?

 

 実はこれは個人差がある話なので、一概には言えません。非常に大雑把な目安としては、自分が主観的に楽だと感じられる最も速いペースから、呼吸が乱れずに、短文がいつでも話せる最も速いペースです。

 

 それだけでは分からんと言われると思いますので、別の客観的目安も表示しますとだいたい最大心拍数の70%から85%くらいまでが目安です。

 

 あるいは5000mのレースペースの70%から85%くらいまでが一つの目安となります。客観的目安の方はあくまでも目安ですので、とらわれ過ぎないことが重要です。仮に、5000mのレースペースの85%であったとしても、呼吸が著しく乱れるのであれば、ペースが速すぎます。

 

 血中乳酸濃度の測定器を購入して、実際に血中乳酸濃度が著しく上昇していないこと(安静時と比較して+1ミリモル以内)を確認出来ると良いのかもしれませんが、正直な話、血中乳酸濃度は呼吸とかなり密接な関連性があり、呼吸が乱れ始める地点と血中乳酸濃度が上昇し始める地点はほぼ一致します。

 

 ちなみにですが、何故血中乳酸濃度を目安とするかというと、それは乳酸は無気的代謝の副産物だからです。

 

 そして、更に細かく言えば、およそ最大心拍数の70%から85%、あるいは5000mのレースペースの70%から85%くらいの強度の範囲内で質の強弱と量の多少をつけるのが望ましいです。例えば、今日は最大心拍数の85%の強度で30分、明日は最大心拍数の70%の強度で60分走るみたいなそんな感じです。

 

 同じ人間の間でも最大心拍数の70%と85%ではかなり、ペースに違いがあります。例えば、私の場合、最大心拍数の70%はおよそ1分回に126回の心拍数になりますが、この強度はおよそ1キロ4分ペースであり、今朝10㎞の高強度走をしたら1㎞平均3分13秒で、平均心拍数が152回、およそ最大心拍数の85%なので、だいたい1㎞あたり45秒くらいの差があります。

 

 結構な差と言えるでしょう。主観的にもきつさがだいぶ変わります。

 

 そして、適切に練習に強弱と量の多少をつけられていれば、徐々に同じ感覚で走っても(同じ心拍数で走っても)、ペースが速く、走れる距離が長くなっていきます。それこそがミトコンドリアの機能が向上したということであり、自動的に体の回復が速くなります。まあ、騙されたと思ってやってみて下さい。本当です。

 

 一方で、色々な市民ランナーさんの話を聞いていると、心拍数が最大心拍数に近いような高強度なインターバルと本当にゆっくりのたらたらジョギングの二択になっている方が多く、特に夏場の距離走は峠に行ったり、山に行ったりしてLSDという方が多いです。悪くはないのですが、本当にゆっくりゆっくりと30㎞や40㎞走るよりは距離は10㎞とかでも良いのでペースを上げる方が有酸素能力は向上します。

 

 LSDが悪いということもなければ、無駄だということもないのですが、練習効果を期待してやっているのであれば、やり方を変えた方が良いということです。やりたいからやる分には全然構わないのですが、しっかりと練習効果を期待してやっているのであれば、ちょっともったいないかなという感じです。

 

 いずれにしても、これが体の回復が段階的に速くなる努力を要する方の方法です。

 

有酸素ランニングは酸化ストレスが生じるから体に悪い?

 二つ目のお金がかかる方法を解説する前に、有酸素ランニングは体に悪いのかという疑問にお答えさせて頂きたいと思います。有名人の中にも有酸素運動は酸化ストレスは体に悪いとか、中には有酸素運動は酸化ストレスが過剰に生じるから老ける、健康に良いと思って有酸素運動をする人は馬鹿だという人までいます。一体それは事実なのでしょうか?

 

 有酸素ランニングや有酸素運動が体に悪いか否かというテーマに入る前に、敵を知り己を知れば百戦危うからずの故事に基づいて、先ずは酸化ストレスとは何なのかということを解説させて下さい。

 

 我々の体も全ての物体と同じように原子や分子によって構成されています。原子が安定する条件としては陽子と電子の数が釣り合っているということが挙げられます。中学校の理科でスイヘリべボクノフネと語呂合わせで覚えたことはないでしょうか?

 

 日本で義務教育を受けた人ならば、一度はこの呪文?を唱えたことがあると思います。例えば、一番目にくるスイとは水素のことであり、水素は陽子を一つしか持っていません。一つしか持っていないから一番目に配列されるのです。酸素は八番目であり、陽子を八個持っています。陽子はプラスの電荷を持っており、これと釣り合うには同じ数の電子がないといけません。水素原子は陽子が一つと電子が一つ、酸素原子は陽子が8個と電子が8個で釣り合っています。これが安定した原子の状態です。


 ちなみにですが、この陽子と同じ数だけ中性子を持っていることが多いのですが、この陽子と中性子の数でその原子の質量が決まります。面白いのはこの原子の質量が軽いものは原子を融合させると非常に大きなエネルギーを生み、質量が重いものは原子を分裂させる(核分裂)ことによって非常に大きなエネルギーを生むということです。


 水素は最も軽い原子であり、太陽の光は水素の核融合によって生み出されたエネルギー(光エネルギーと熱エネルギー)です。


 広島に落とされた原子爆弾リトルボーイで使われたウランは水素の質量数が2であるのに対し、235です。長崎に落とされたファットマンで使われたプルトニウムの質量数は239です。

 

 閑話休題。原子は陽子の数と電子の数が釣り合うことで化学的に安定する訳ですが、世の中の原子全てが釣り合っている訳ではありません。中には電子の数が足りない原子もあります。なんらかの事情で電子が一個足りないのです。


 こうなると、安定せずに不安定になります。不安定になった原子はヒトと同じで安定を求めます。自分のところにないのであれば、他人から奪えば良いということで周囲の原子を攻撃して、電子を奪い取り、安定します。

 

 しかし、奪い取られた原子が今度は不安定になります。そこで不安定になった原子が隣の原子を攻撃し、また電子を奪い取ります。しかし、電子を奪い取られた電子はまた隣の電子を攻撃します。この連鎖が生じるのが酸化ストレスです。

 

 では、酸化ストレスが生じると何が悪いのでしょうか?

 

 その答えは二つあり、一つは細胞核の中にあるDNAに傷をつけ、正常な生まれ変わりを阻害することです。つまりは正常な細胞の生まれ変わりを阻害し、老化の原因や最悪の場合はガン、アルツハイマー、二型糖尿病、動脈硬化、脳卒中、関節痛などの病気や痛みを引き起こします。

 

 この為、酸化ストレスは体に悪い、あるいは酸化ストレスを引き起こす有酸素ランニングは老化の原因になる、老けると言われるのです。しかしながら、必ずしもそうとは限らないという理由は後述させて頂きます。

 

 二つ目の理由として、酸化ストレスによってミトコンドリアが損傷すると、正常な細胞の生まれ変わりが阻害されます。正常な細胞の生まれ変わりは古くなったり、傷ついた細胞が死ぬことから始まります。この正常な細胞死のことをアポトーシス(Apoptosis)と呼びます。


 このアポトーシスが正常に行われないとネクローシスと呼ばれる炎症反応を伴う細胞死が生じ、この時の炎症反応がまた周囲の細胞のDNAやミトコンドリアを傷つけ、更なるネクローシスを生じさせるという連鎖反応が生じることもあります。この最悪のケースが引き起こされた結果がガン、アルツハイマー、二型糖尿病、動脈硬化、脳卒中などの生活習慣病と呼ばれたりする病気の一群です。

 

 では、全ての酸化ストレスは体に悪いのかということですが、実は適度な酸化ストレスはアポトーシスを引き起こし、古い細胞が早めに死んで、早めに新しい細胞に生まれ変わるので、新陳代謝が良くなるのです。その結果として、常に新鮮な細胞と生きていくことが出来るようになります。

 

 皆さんも運動している人の方が肌つやが良いと感じたことはないでしょうか?

 

 私の個人的な意見にはなってしまいますが、やっぱり化粧なんかで人工的に誤魔化している人よりも運動して内側から綺麗になっている女性に魅力を感じます。やっぱり、適度な運動は新陳代謝を活発にさせ、肌つやが良くなると思います。

 

 では、酸化ストレスが体に悪いというのも程度問題であるということです。

 

 また、アポトーシスが生じるか否かはミトコンドリアの機能によってかなり変わってきます。ミトコンドリアの中のシトクロムC酵素が放出されることでアポトーシスが生じるのですが、この一連の過程を司っているのがミトコンドリアであり、ミトコンドリアDNAではないかとも言われています。いずれにしても、ミトコンドリアの機能が良いとアポトーシスが生じやすく、細胞の生まれ変わりがスムーズになるのです。

 

 こういった観点からも、ミトコンドリアの機能を向上させる有酸素ランニングは基本的には体に良いと言えるでしょう。

 

 次に、では酸化ストレスはどういった時に生じるのかということを考えてみましょう。つまり、酸化ストレスは有酸素運動のみによって生じるのか、それとも他の運動によっても生じるのかということも考えてみないと公平に考えることは出来ません。

 

 酸化ストレスを引き起こす原因となるようなものは以下の通りです。

 

・肉体的な負荷(運動、労働などなど)

 

・精神的な負荷(仕事の気疲れ、夫婦喧嘩、将来の不安、お金の不安、子供がぐれたなどなど)

 

・薬の服用

 

・紫外線

 

・アルコール

 

・喫煙

 

・化学添加物(食品、化粧品)

 

・加熱した植物油(米油、大豆油、トウモロコシ油、ひまわり油などなど)の摂取

 

・食肉加工食品(ベーコン、ハム、ソーセージなどなど)の摂取

 

・過度に焦げた食品の摂取

 

・水銀

 

・農薬

 

 などなどということで、早い話がそれが精神的なものであれ、肉体的なものであれ、過度なストレスが体にかかれば、全て体に悪いのです。肉体的な負荷や精神的な負荷が体内では酸化ストレスという現象で生じるというだけの話であって、別に有酸素運動という特定の運動が酸化ストレスという特定の現象を引き起こす訳ではないのです。

体の回復を早める二つ目の方法

 ここからは体力の回復を早める二つ目の方法になります。ここまでの話をまとめるとミトコンドリアの機能を高めて生み出せるエネルギー量が増えれば、体の回復は速くなるということになります。では、地道な有酸素トレーニング以外に方法はないのでしょうか?

 

 答えはあるです。

 

 その方法とは光エネルギーを間接的に取り入れることです。植物は光エネルギーを直接的に体内で使うエネルギーへと変換していますが、我々人間にはそれは無理です。しかしながら、実は先述のシトクロムC酵素は光子受容体としての機能をもち、光のエネルギーを吸収し、間接的にエネルギーを生み出すことが出来るのです。

 

 もう少し詳しく書きますと、このシトクロムC酵素はミトコンドリアの中の呼吸鎖というところにあり、エネルギーを生み出すのに重要な役割を買っています。このシトクロムC酵素に700ナノメートルから770ナノメートルを除く600ナノメートルから1000ナノメートルの光線を当てるとエネルギーの産生量が増えることが分かっており、このことはファリヴィア、マレクスハハビ、シアーリらが共同執筆した2014年の記事『Biological effects of low level laser therapy(低出力光線療法の生物学的効果 池上訳)にも書かれています。

 

 先ほど私は「間接的に光エネルギーを体内でエネルギーに変えることが出来る」と書きましたが、その意味合いとしてはあくまでも直接的には酸素と脂肪酸、もしくは酸素と炭水化物がエネルギー源になるからです。


 ただ、その過程において我々の人体に700ナノメートルから770ナノメートルを除く600ナノメートルから1000ナノメートルの波長の光線を照射するとそれが細胞の中のシトクロムC酵素に吸収され、エネルギーの産生量が増えるのです。

 

 また、先述の通り、ミトコンドリアやシトクロムC酵素は正常な細胞死であるアポトーシスとも密接なかかわりがあり、これらの波長の光線を照射するとアポトーシスが生じやすくなるとする研究結果もあります。

 

 また、ということはネクローシスが抑制されるということでもあるので、炎症反応が抑えられ、鎮痛効果を発揮したとする研究結果もあります。

 

 しかし、問題はどこにいけば、700ナノメートルから770ナノメートルを除く600ナノメートルから1000ナノメートルの光線発射装置が手に入るのでしょうか?

 

 ここからは売り込みになってしまいますので、売り込まれても良いという方のみ続きを読み進めて下さい。

 

 実は私自身が2016年から研究を開始し、2022年に650ナノメートルと850ナノメートルと950ナノメートルの光線発射装置を組み合わせた機械装置を作りました。そして、これに改良を重ねて現在は三型池上機という名称で販売をしております。


  こちらの機械のこだわりは650ナノメートル、850ナノメートル、950ナノメートルの三種類の波長の光線を組み合わせることで、微妙にことなる深さの組織にアプローチできるようにしたことです。


 ちなみにですが、写真でもお分かり頂けるかと思いますが、650ナノメートル、850ナノメートル、950ナノメートルの三つの波長のうち、850ナノメートルと950ナノメートルの光線は波長が長すぎて人間の目には見えない光線で不可視光線や近赤外線と呼ばれるものです。決して、故障ではないので予めご了承ください。

 

 また、この手の機械装置の宿命とも言えるものが、焦点を絞れば絞るほど単位面積当たりの光子の数は増えるけれど、照射範囲は狭くなり、焦点を絞らなければ照射範囲は増えるけれど、単位面積当たりの光子の数は減るというジレンマを解消するために、光源の数を増やすと共に60度の広角レンズを使いながらも、凹レンズを使うことである程度光を集中させるということをやりました。

 

 また、タイマーをつけて、5分後、10分後、15分後、20分後、25分後、30分後に自動的に消えるようにもして、寝ながら使うなど利便性も高めました。もちろん、ずっと連続でお使い頂きたい場合は連続でもお使い頂けるようになっております。

 

 万が一故障した場合はどうするのかということですが、その場合は弊社が無料で修理させて頂きますので、安心してお使い下さい。

 

 気になるお値段の方ですが、いくらくらいすると思われるでしょうか?

 

 ちなみに、開発費だけでざっと100万円はかかっています。理論研究が中心だったので、機械装置の中では安い方だとは思いますが、これは原価を除く費用の話です。また、他の治療器具と比べると例えば超音波で有名な伊藤超短波の超音波で50万円から100万円くらい、酸素カプセルで100万円から400万円くらいです。

 

 ですが、三型池上機、なんとたったの12万円(送料、税込み)でお買い求めいただけるように致しました。

 

 ただし!

 

 こちらの商品は一台一台職人さんが手作りで作って下さっており、生産台数に限りがあります。現在の在庫は残り5台となっており、これが売り切れると再入荷までには約2か月かかります。


 是非使ってみたい、40歳を過ぎても、50歳を過ぎても、60歳を過ぎても体の回復を早めたいという方は今すぐこちらをクリックして、お届け先のお電話番号とご住所をご入力下さい。

 

 もちろん、私も毎日愛用しております。唯一の違いは一号機の試作機から数えて現代5台所有しており、5台同時に使っていることだけです。

 


よくある質問

質問:こちらの商品は医療機器ですか?


回答:こちらの商品は医療機器ではありません。そもそも医療機器とは何かということですが、日本が認めた疾病を診断、予防、治療するために販売される機械器具のことです。三型池上機は特定の疾病を治療するためのものではなく、脚の不調やトレーニングからの疲労回復を促進するために作ったものなので、医療機器ではありません。


 だからと言って効果が無い訳ではなく、国が医療機器として認めるかどうかと効果はあまり関係がないことを理解して下さい。例えばですが、疾病の診断に使われるものとして体温計があります。体温計は疾病の診断に使用されるので医療機器ですが、体温計に治療効果がある訳ではありません。


 このように国が医療機器として認めるか否かと使用効果の間には有意な関係性がないことをご理解ください。


質問:本当に効果があるんですか?


回答:本当に効果があるかどうかということに関しましては正直なところ個人差がありますし、私自身の経験から言いましても、すぐに効果を感じられる時とそうではないことがあります。


 先ず疲労の回復の方に目を向けますと、中強度以上の練習の直後、つまり体が疲れている時に照射すると効果を感じやすいです。一方で、元気な時はあまり感じません。これは三型池上機は細胞の生まれ変わりを促進し、ホメオスタシス機能を促進するという性質があるからです。


 どういうことかと言いますと、三型池上機は体に何か異常がある場合には、それが正常になるのを促進しますが、すでに正常である場合にはそれ以上正常にならないからです。つまり、疲れている人に照射すれば、正常状態に戻るのを促進しますが、元気な人に照射したからと言って別に翼が生えて空を飛べるほどには元気にならないということです。


 そういう意味では、翼を授けるとされているレッドブルよりは効果が劣るのかもしれません。


 また、脚の痛み全般に目を向けますと、痛めた直後や治りかけの状態で使用すると効果は感じやすいです。


 一方で、もう何か月も痛みを抱えているような慢性的な痛みについては、理論的には自然治癒力が向上するはずですが、体感としては感じにくいですし、すぐに痛みがとれるかと言いますと、すぐには取れないことが多いです。


 常備しておいて、ちょっと痛いなとか違和感が出てきたなと思ってすぐに照射した場合には効果を感じやすいので、転ばぬ先の杖として持っておくことも強くおススメ致します。

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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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