こんにちは!
本日は拙著『セルフコーチングの極意』の在庫が残り18部となりましたので、お知らせさせて頂きます。
そもそもセルフコーチングとは何かということですが、これは食べた食器を自分でさげることをセルフサービスというのと同じで、自分で自分をコーチングすることをセルフコーチングと言います。
突然なのですが、あなたはこれまであるチームを指導した経験がありますか?
普通はないと思いますし、あったら私のブログを読んでいないと思います。では、もう一つ質問をしてみましょう。あなたには専属のコーチがついていますか?
ついているのであれば、私のブログを読まずにそのコーチを信じてついていけば良いと思います。
ところが、ほとんどの市民ランナーさんは指導者の経験もない、コーチもいない、でも自分で自分をコーチングしないといけないといけないというのが置かれている状況なのです。要は、自分で今日は何をどのようにするのか、明日は何をどのようにするのか、レースに向けてどのように練習を組めば良いのか分からない、最悪の場合、全てガーミンの言ったとおりにやるというどっちが人間様か分からない状態の人もいます。
まあまあ上手くいけば正直なんでも良いのですが、多くの場合、何をどうやれば良いのかよく分からない、そもそもセルフコーチングとは何をやるべきなのかという基礎中の基礎が分からない方が大半です。
実は面白いなと思うのは私がこの書籍を執筆する前はまだ高校生の指導をしていなかったのですが、この書籍を執筆した時点で「本書で執筆している内容を自分に使えば自分が速くなるし、他人に使えば弱いチームを強くすることが出来る」と書いているのですが、まさにその通りになっており、たった1年間で1500mのレースペースが5000mのレースペースになった子や3000mが約2分速くなった子など大幅に記録を伸ばす選手が続出しています。
去年は人数も足りずに合同チームで出場していた京都府高校駅伝ですが、今年はトップ6に入って近畿高校駅伝の出場を目指しています。
事実は小説よりも奇なりとはよくいったものですが、まさにその通りです。そして、実は私の身近に本書執筆時点とは見違えるように選手としてもコーチとしても成長した人がいます。それが弊社副社長の深澤哲也です。
実はこの書籍が執筆された時点では彼はまだマラソンを走ってすらおらず、なんならハーフマラソンすら走っておらず、もちろんコーチとしての指導実績も0でした。
それがハーフマラソンで68分台、フルマラソンで2時間32分、そしてコーチとして滋賀県チャンピオン3人、800mの滋賀県中学記録保持者に全国大会準優勝者を育て上げるという目覚ましい活躍を見せています。最近態度が大きくなってきたのもうなづけます。
本日は参考までに、まだ『セルフコーチングの極意』をお読みになられていない方の為に選択肢を二つご用意させて頂きました。
一つ目はこちらをクリックして、是非本書の冒頭部分を無料でお読みください。
二つ目の選択肢は二年ほど前に深澤が執筆した本書を読んで学んだレポートを書いておりますので、このままお読み続けて下さい。
「今回は 5 月 20 日に発売いたしました書籍『セルフコーチングの極意』に関するお話をお届けいたします。というのも、いつも私は新刊書籍が発行される際には、発売開始前に校正を兼ねて原稿をじっくりと読ませていただいているのですが、今回の『セルフコーチングの極意』に関しては、まさに一人でトレーニングをすることの多い私には刺さる内容が盛りだくさんで、本気で勉強になった箇所がいくつもありました。
恐らくこれを読んでいただいている市民ランナーの方の多くは、お一人でトレーニングをされることが多い、つまりセルフコーチングという形でトレーニングに励んでおられることと思いますので、本書から私が学んだことは、皆様にとっても何かのお役に立てるのではと、こうして筆を執らせていただいている次第です。
さて、まずはこの本を読んで何が得られるのか?ということですが、端的に言いますと 「自分一人で走るのが速くなる為の頭と心と体の正しい役割分担が完璧に理解できる」と いうことが挙げられます。
何?頭と心と体で役割分担?ちょっと何言ってんのかわからない。と、サンドウィッチマンの富澤たけしさん風に思ったそこのあなた、そう言わずにも う少しお付き合いくださると大変幸いです。ちゃんとこの小レポートの最後には意味が分かるように、頑張って説明いたしますので。
ちなみに本書では具体的に何mを何分で何本やったらいいですよとか、そういった話は 出てきません。そういうのを期待されている方にとっては、ちょっと違うなと思われてし まうかもしれません。本書ではもっと根本的で深い部分にある、そもそもどのように自分 の力に合ったトレーニングを組んでいくのかということであったり、後はセルフコーチン グにおいて実はかなり重要であるメンタルコントロールのお話が非常に多く出てきます。
私もこれまでYouTubeなどでたくさん情報発信をしているのでとてもよくわかる のですが、メンタルの話をすると多くの方が「興味ない」「自分には関係ないかな」と思 われます。
ですがここで一つ考えてみてください。あなたは一人でトレーニングをされる中で、ご自身のメンタルをどれほど良い状態に保てているでしょうか?
当然、日によって浮き沈みは誰しもあると思います。走りの調子が悪かったり、疲労感 が強かったり、または仕事でトラブルがあって気分が乗らなかったり、色々な事情で気分 が浮き沈みすると思います。
でも、例えば練習会などに参加されたことのある方はわかると思いますが、ああいった
場所に行くと何となく気分が高揚して楽しく走れますよね。同じくらいの走力のランナー
と切磋琢磨できたり、コーチが走りを見てくれていたり、美人ランナーさんがいたり、
色々な理由で一人の時よりも気分が高まると思います。
レースなんかもそうですよね。私も基本一人で走っているのですが、たまに煮詰まって
きそうになるので、そういう時は河川敷レースに練習がてら出場していますが、やはりM
Cさんのマイクパフォーマンスや、会場のランナーさんの熱気などで気持ちも高まって、
良いトレーニングができます。
ですが当然毎日毎日そういった環境でトレーニングができるわけではないし、基本は一
人で日々のトレーニングには取り組まないといけないわけです。そうなった時、どれだけ
メンタルの状態を高く保てているかということが非常に重要になります。言い換えると、
どれだけ高い集中力を、一人でのトレーニングの時から発揮できているのか、という風に
も言えると思います。
特に市民ランナーの場合は、仕事をしながら走るというのが基本スタイルとなると思い
ます。当然そうなりますと限られた時間で質の良い(必ずしも質が高いという意味ではな
いです)トレーニングをしていく必要がありますよね。そのためには、トレーニングに対
して高い集中力を持って臨むことが必須となるわけです。
ですが往々にして自分の心というのはコントロールできないことが多いから難しいのです。私も実際仕事が忙しかったり、特に上手く行かなかったりすると、トレーニングの集中力も如実に落ちてしまいます。
ですが、市民ランナーである以上はそういう時にメンタルケアしてくれるコーチもいないわけですし、自分で乗り越えなければならないわけです。そういう時に重要なのが自分の頭と心と体の正しい役割分担を理解して、上手くメンタルをコントロールしながら、自分の体を動かしていくことだと思います。
この役割分担を理解できると、特に上手く行かないときなんかに方向性がブレずに、目標(=ゴール)に向かって真っすぐに突き進めるようになります。実際に私自身もこれは長年の課題だったのですが、本書を読んだことを実践する中でかなり克服に近づいていて、トレーニングが充実してきています。
さて、あまり前置きが長くなっても仕様がないので、この役割分担を理解するうえで私
が特に勉強になったと思うポイントを解説していきます。
副社長が本気で勉強になったポイント:「信念する」ということ
信念すると聞いて、何となく何をするのかイメージは掴めるけれどよくわからんなとい
う方が多いかもしれません。信念という言葉自体はほとんどの方が知っていますが、それ
を動詞にするのはいまいち馴染みがないですよね。
私も本書を読むまでは、信念するというのは自分の中に確固たる強い意志を持つことだ
というようなざっくりとしたイメージを持っていましたが、実際には似て非なるものでし
て、本書の中で定義される信念するというのは、ヴィジュアライゼーションテクニックの
ことで、つまり自分の描くゴールを鮮明に頭の中で映像化するということを意味していま
す。
そしてヴィジュアライゼーションテクニックでイメージするゴールというのは、頭の中
でそのシーンが明確かつ鮮明にイメージ出来て、かつわくわくするようなものでないと著
者の池上は言います。ここで本書より一部引用して、ヴィジュアライゼーションテクニッ
クについて紹介したいと思います。
「信念するというのは、要するに自分のゴールを頭の中に思い浮かべることです。ゴールというのは自分が考えるだけでワクワクするようなものに設定しているはずです。ですから、ゴールのことを考えるだけで、ワクワクするはずです。そのワクワクすることを頭の中に思い描けば良いのです。本当にそれだけですかと言われると思いますが、本当にそれだけです。
ものすごく単純かつ、快楽的ですが、これが効果があるんです。注意点としては、主観
的に思い描くことと、細部まで描くということです。主観的にというのは、ゴールテープ
を切る自分を見るのではなく、ゴールテープとゴールタイマーを見ている自分、つまり実
際に走っている自分を思い描くということです。
細部まで思い描くということに関して言えば、もしもリアリティを出すなら、その時ど
んなユニフォームを着ているかとか、どんなシューズを履いているかとか、接地の感覚と
か、マラソンの最後のあの脚が重くなっている感覚とか色々なものを思い描かないといけ
ません。重要なのはリアリティです。
ただ、これもあまり細かくここに書かなくても自分が考えていて楽しいこと、ワクワク
することをゴールにしていれば勝手に出来るはずです。その情景を絶 えず心に描くわけで
すから、おそらく様々なシーンがあると思います。単純に、 マラソン 2 時間 6 分というのは、1 キロ 3 分ペースで走り続けるというそれだけのことですから、過去のレースで 1 キ
ロ 3 分ペースが楽に感じられたシーンがあればそれを思い出すだけでも一種のビジュアラ
イゼーションになるでしょう。」
引用:池上秀志『セルフコーチングの極意』 2022、p103
いかがでしょうか。これをお読みになって、多くの方が思い浮かべたのはイメージトレ
ーニングというものではないでしょうか。このヴィジュアライゼーションテクニックとい
うのは、まさにイメージトレーニングであることは間違いないのですが、ただ単に漠然と
その情景をイメージするだけではなくて、必ず一人称の自分視点で、それを達成している
シーンの音やにおい、呼吸の荒れ方など全てにおいて鮮明に思い描くことが大事だという
ことです。
私の例でいうと、実は私は距離走など長く走る系のトレーニングが苦手です。苦手とい
うか、あまり好きではないと言った方が正しいかもしれません。とにかく、25km を超え
る距離走の時は結構気持ち的に憂鬱になることが多いです。
そこで私はこのビジュアライゼーションテクニックを有効に使うことにしました。私は現在 10 月下旬の金沢マラソンにエントリーしており、抽選に当たるかどうかはさておきそこでマラソン 2 時間 45 分を切ることを目標にしています。
実際に私は旅行で金沢には何度か行ったことがある為、ゴール地点の写真を調べた時に「あ、ここか」とすぐにわかりました。つまり、ゴール地点の地形や周りの建物、そこに至るまでの道のりがイメージ出来たのです。
そしてその脳内にある映像素材を使って、距離走をする時には金沢の街を走るイメージを鮮明にもって走るようにしていて、距離走の後半では、金沢マラソンのラスト 10km 地点をイメージして徐々にペースを上げていき、ゴール地点手前ではタイムを表示する掲示板が2 時間43分50秒、51秒、、と流れていくところを想像しながら走っています。すると不思議なことに苦手なはずの距離走がかなりリズムよく走れているのです。
また本書では、自分がたどり着きたいゴールの映像を明確にイメージするということが解説されていますが、私はこれを応用して自分の目標を超えた大げさなイメージにも使えるのではないかと思っています。
実は私はかなりの妄想癖があるため、想像の中であれば自分をどんな存在にでも変えられてしまいます。実際に日々のジョギングでもよくやっているのは、自分がオリンピックの5000m選手になったイメージを持って、周りにはあのエリウドキプチョゲや、1500m世界記録保持者である往年のスター・ヒシャムエルゲルージなどを従えて走っている自分を想像して走ります。もちろんペースはただのジョグですので、周りから見ればちんたら走っているのですが、自分の中ではものすごいスピードで走っています。
そうするとどうでしょう、ただのジョグのはずが知らぬ間にかなりリズムが良くなっていて、普通の休養日のはずが気持ち的にはものすごくアクティブなトレーニングになってしまうのです。こういう自分勝手な妄想をして、自己満足で走れるというのは、市民ランナーならではの特権ではないでしょうか。
このビジュアライゼーションテクニックの他にも自己対話をうまく利用して潜在意識を書き換えるアファメーションというメンタルテクニック等、いくつかの技術が本書では紹介されていますが、これらすべての目的は「潜在意識と顕在意識を理解する」ことに他なりません。
例えばマラソンでサブ 3 を達成したいと思ったときに、毎回気合を入れてサブ3達成の瞬間を想像したり、無理やり自分に「俺はサブ3ランナーだ」と言い聞かせるような状況は顕在意識=意識的な思い込みにすぎません。重要なのはもはや無意識のうちに自分はサブ 3たるランナーであるということを思い込んでいる状態です。これが潜在意識に働きかけている状態のことで、完璧にこの状態に入れてこそ、信念できていると言えるのではないかと思います。
セルフコーチングの難しいところは、なんといっても自分で自分をコーチングするという点にあると思います。そして、このことこそが、信念することが重要である所以なのでしょう。
ただ、信念するだけでゴールにたどり着けるほど甘くはないのが長距離走・マラソンの世界です。つまり心で信念した後は、頭でその道筋を考えて、それを体で実行していかなければならないということです。私はそれを、今年の 3 月 20 日に行われた淀川マラソンに向けた取り組みの中で痛感しました。
私は、2021 年の 10 月に行われたロケットマラソン大阪にてハーフマラソンに出場し、当時の自己ベスト1時間24分から約7分ベストを更新する1時間17分37秒で走破しました。このことで調子づいた私は、そこから約 5 か月後の高知龍馬マラソンに照準を定め、そこでマラソン 2 時間 45 分を切ることを目標にしました。
そして、そこから 11 月、12 月、1 月とトレーニングは順調に進んでいきました。もちろん振り返ると色々とトレーニング自体にも反省点はあるのですが、マラソンで 2 時間45分を切る為にはおおよそ必要なワークアウトはカバーできていたと思います。
しかし 1 月下旬、季節外れの湘南の海で波乗りしているかの如くノリノリの私に暗雲が立ち込めます。この頃私は新型コロナウイルスの毒牙にかかり、10 日間の外出自粛を余儀なくされました。これにより、大幅にトレーニングの計画が崩れてしまったのです。
これだけならまだよかったのですが、ここから更に追い打ちをかけるように、目標にしていた高知龍馬マラソンが開催中止になってしまいました。ただ、これも世間の情勢を見ると充分想定できたので、ここではすぐに気持ちを切り替え、更に1か月後、3月20日の淀川マラソンに焦点を合わせ直しました。
私の本当の苦戦はここからでした。コロナから回復してすぐに出場したウェルビーイング15km レースでは53分34秒で快走したものの、ここで無理やり体を動かしたことと、また元々は 2 月 20 日に向けてピーキングをしていたこともあり、そこからの 1 か月はみるるる調子が落ちていきました。本当に週を追うごとに動きの切れがなくなっていくのが分かりました。
この時自分の信念体系の中では、3月20日にマラソンで2時間45分を切るということはまだ定まっていたのですが、私は崩れていく体の調子を見て、実際に残りの 4 週間、もっと目先のことで言うと今日明日にどのような対応をしていくべきなのか、冷静に頭で道筋を立てることができませんでした。頭で立てた道筋に体が適応できないことが続いたことへの焦りや苛立ちがあり、調子に合わない負荷をかけてしまったりして体がトレーニングに対して不適応を起こしていたのです。
特に調子が崩れてからは、これまで培ってきたものに加え、ランニングに関して書籍やインターネットから様々な情報を見て更に勉強した知識を使って、ああでもないこうでもないと試行錯誤してトレーニング計画の修正を図りましたが、それに体がついてこられていないという頭でっかちの状態になっていました。また、今振り返れば、この時点でゴールを3時間切くらいまで低くして、もう少し余裕を持ったトレーニング計画に切り替えてもよかったのかもしれません。いずれにしても、心・頭・体それぞれがちぐはぐになり、役割分担が上手くできていなかったと思います。
ちなみにこのようなことは市民ランナーの方にとっては誰しも起こってしまうことではないかと思います。市民ランナーの方で、特にある程度真剣にマラソンに取り組んでおられる方は、多かれ少なかれランニングについて勉強をされています。勉強をすると、当然知識も付いていきますし、知識がつくとそれを元に実践していきたくなると思います。
知識ベースでランニングに取り組むこと自体は大変良いことだと思いますし、私も推奨
しているのですが、そのような知識や情報は使えてこそ価値が出るものです。ランニング
における情報や知識は、それに体が上手く適応できてこそ輝くものではないでしょうか。
また、前提としてそもそも頭で色々と戦略を練るその前に、目指したいゴールが何なのか
を心で決めるということを忘れてはいけません。
そして、心で決めたゴールが、もはや自分の中で当たり前のものとなるくらいまで、ア
ファメーションやビジュアライゼーションテクニックなどを駆使して、潜在意識に刷り込
んでいかなければなりません。先ほど、セルフコーチングの一番難しいところは「自分で
自分を」コーチングすることだと述べましたが、人は良くも悪くも自分のことはよくわか
っている分、自分の事を洗脳するのは難しいのです。つまり潜在意識を書き換えるには、
相当な繰り返しと継続が必要になってきます。
こうした日々顕在意識から潜在意識へとゴールの刷り込みを行って、自分を信念させる
ことをしつつ、そのゴールにたどり着くには自分はどういう道筋で行くのか、ということ
を頭で決めることが必要です。実際に行うトレーニングの計画は頭を使って決めていかな
ければならないのは当然で、ここで知識が大いに活躍してくれるわけですね。
そして、何よりそれを実行できる体が無ければ意味がありません。実際にやるのは他でもない自分の体なわけですので。
ここまでお読みいただいていかがでしょうか。当たり前のことを言っているように感じ
るでしょうか。確かに当たり前のことなのかもしれません。
ですが、私は実際にマラソンに向けたトレーニングで紆余曲折を経るなかで、いつしか頭で考える戦略的なことや、知識が先行して、そして体がそれについてこられなくなるなど、思うようにいかなくなると、それを修正しようとするあまり本来進むべき方向性からはどんどんズレていってしまうということを何度も経験しました。
恐らく、市民ランナーとして活動されている方で似たような経験をされたことのある方は多いのではないでしょうか。特に現代はSNSで簡単にランニングの情報が手に入ります。そのようなSNS上や本に書いてある必殺テクニックのような知識を見ると、すぐに取り入れたくなってしまいますよね。
でもそれが自分にとって適切なのかどうかを判断するためには、そもそも自分がどこにたどり着きたいのかということが明確になっている必要があると思います。これまでの私自身も、それを頭では理解しているつもりでしたが、実際にはまだまだ、心が果たすべき役割を果たせていなかったことを、本書を読んで痛感しているところです。
話が長くなりましたが、要するに私自身はこの『セルフコーチングの極意』からは、そもそも自分に最適なトレーニングを施していくためには、自分が本当にたどり着きたい場所はどこなのかということを心を使って明確に設定して、そのうえで頭を使って道筋を立て、身体で実行してフィードバックをし、検証するというこの繰り返しを何年もかけて何回も回していけるかどうかということが本質であることを学びました。
もちろん、本書は約 18 万字で書かれていますので、中身はもっと具体的な方法論もたくさん書いてあるのですが、そもそも根本部分としてこの心と頭と体の役割分担を正しく理解できていないと、どんなテクニックを学んでも中々セルフコーチングは上手く行かないのではないかと思えるほどです。必殺技を期待されていた方はすみません。そういったものをお届けできる書籍ではないのですが、これから先長い目で見て、一生使えるセルフコーチングの本物のスキルを身に着けたい方には、全力でお勧めしたい一冊であることは間違いないと、私深澤ことティラノはここに誓います。
そんな『セルフコーチングの極意』ですが、5 月 20 日の販売開始から 2 週間近く経ち、
在庫はすでにたった 20 部ほどとなっています。
本書は、ランナーとしては大阪マラソン日本人トップで、大学時代には完全セルフコー
チングであの川内優輝選手をハーフマラソンで破り、週刊プレイボーイにも掲載され一世
を風靡した池上秀志が、沿道を一人で走ってトレーニングすることが多いアマチュアラン
ナーに向けて書いたセルフコーチングの手引書です。
改めて言いますが、この本は普段一人でトレーニングをされている市民ランナーのあな
たにこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊です。仮に今すぐに全ての意味が理解できなくて
も、何周も読んでみてください。これがあなたの長いランニング人生のどこかのタイミン
グで「ああ、このことか」と役に立つ瞬間が来ることと信じています。
こちらは一冊たったの3000円で、あなたのご自宅までお届けします。本が売り切れてし
まう前に、今すぐこちらをクリックして、お買い求めください。
ウェルビーイング株式会社副社長
らんラボ!代表
深澤 哲也(ティラノ)
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