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台風中は何をしてお過ごしですか?9月、10月のトレーニング戦略について学んでみませんか?

 ニュースを見なさ過ぎて、妻から「サンサンが来てる」と言われた時はパンダが来日しているのかと思った池上です。


 すでに九州、沖縄あたりを中心に公共の交通機関がストップしたり、配送が滞っている現在ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?


 弊社ウェルビーイング株式会社のある京都は明日台風が上陸予定で近畿選手権も中止となりました。高校生たちにも台風上陸に備えて、練習内容と練習時間を変更の上、危険を感じたら各自の判断で中止するようにという通達を出しました。弊社の事務所は桂川と鴨川という大きな川のすぐ近くにあり、過去には氾濫したこともあるので、床上浸水したら書籍やDVDなど在庫の一部がお釈迦になるかもしれない、そう言えば、10年ほど前の台風で浸水した際には実家の会社も床上浸水して当時大学生だった私も後片付けに追われたなと思い出しているところです。


 さて、好むと好まざるとに関わらず、週末はお家でゆっくり過ごすご予定の人も非常に多いのではないかと思います。そんな方にご案内です。週末は弊社深澤哲也の新講義動画「9月、10月のトレーニング戦略」(約3時間半、3300円)を受講されてはいかがですか?


 先ずそもそも9月、10月のトレーニング戦略というタイトル自体が普通に考えたらおかしいので、今回の講義動画の意図を解説させて頂きたいと思います。


 練習というのは基本的には自分が目標とするレースから逆算して、3か月から半年くらいのスパンで考えて適切な戦略を考えていくものであり、4月はこういう練習をしたら良い、5月はこういう練習をしたら良いというものはありません。もちろん、9月はこういう練習をしたら良い、10月はこういう練習をしたら良いというものもありません。


 本来はそうなのですが、ウェルビーイング株式会社のお客様のだいたいのパターンとしては7月、8月と基礎構築期にあて、秋から冬のハーフマラソンやマラソンで記録を狙うという風にされている方が大半です。そうすると、そこに共通のパターンというものが見られ、9月、10月は主に移行期、もしくは特別期と呼ばれる期間に入っていきます。


 移行期は何故移行期と呼ばれるかというと基礎構築期から特異期へと徐々に移行していく期間であるからであり、特別期が何故特別期と呼ばれるかと言うと自分の専門種目に対して特異的(Specific)とまでは言えないけれど、特別な練習(Special Workout)に取り組むからです。


 これはハーフマラソン、マラソンという括りでみるよりも、中長距離走、マラソンという観点で見るとより分かりやすいです。


 基礎構築期の練習の目的は疲れにくく、故障しにくい練習をすることであり、この目的自体は中距離からフルマラソンまで変わりません。ですから、私も深澤もジュニア指導をする際も800mランナーと長距離ランナーで基礎構築期の練習を変えることはありません。


 それが800mであろうと、フルマラソンであろうと最終的なゴールはより質が高い練習の量を増やして、その練習に対して故障もオーバートレーニングもないように適応することだからです。だからこそ、疲れにくく、故障しにくい体を作るという基礎構築期の段階での練習は全員同じ内容を組むのです。


 ですが、そのあとの移行期あるいは特別期と呼ばれる時期に入っていくと、各専門種目によって練習内容を変えます。この段階に入ると1500mの選手とマラソン選手では同じ練習をするべきではありません。


 ちなみにですが「基礎構築期においても800mを専門とするランナーとフルマラソンを専門とするランナーではさすがに練習を変えるべきだろう」という意見もあると思います。それに対する答えは「もしもその選手がある程度専門的な領域に突入しているのであればその通りである」ということです。


 例えばですが、実業団のレベルにまで到達していれば、当然基礎構築期においても練習内容は変えます。理由は様々ですが、単純な答えとしてはすでに基礎が身についており、すでにより高度な専門性を求めるべき段階にあるからです。


 800mの選手であれば基礎構築期に、よりどん欲に短距離的な練習を取り入れて基礎スピードの向上=最大筋力の向上に取り組みたいところですし、マラソンランナーであれば、すでに基礎体力がしっかりとしているので更なる基礎体力の向上のためにどん欲に20㎞以上の走り込みを入れ、場合によっては1週間で300㎞近く走るようなトレーニングにも取り組みたい訳です。


 一方で、レベルが低い段階では同じ練習を組みます。


例えば、私が指導する高校生のレベルで言えば、まだまだ基礎体力がないので中距離選手も長距離選手も同じ練習を組みます。中距離選手も最低限の基礎体力がついていないので、先ずは基礎体力をつけさせますし、長距離選手もまだまだ最低限の基礎体力が身についておらず、とてもじゃないですが、1週間に200㎞走るような段階ではありません。ですから、内容的にはどちらも基礎なのです。


 市民ランナーの方についてもおおむね同じことが言えます。コンスタントに週に200㎞の練習や主観的にキツイと感じずに頻繁に1㎞4分ペースで15㎞走れるようなレベルに到達している方はほとんどいらっしゃらないので、基礎構築期においては種目を問わずに同じような練習を組むのが基本です。


 更に言えば、仕事がある日の練習時間がそこまで確保出来ないという共通点もあるので、なおさらそこまで練習量が確保出来ません。これも種目を問わず、結局基礎構築期の練習がだいたい同じになる理由の一つです。


 ただ、移行期(特別期)以降は種目によって練習を変えます。これには単純な理由があります。それは最終的に求める能力が異なるからです。自分が求めるスピードと持久力を組み合わせていくという点については800mとフルマラソンで共通しています。


 ですが、具体的にどんな持久力が必要でどんなスピードが必要かは目標とするレースの距離によって変わります。


 私という同じ人間でこれを比較してみましょう。


 私の800mの自己ベストは2分3秒です。そして、フルマラソンの自己ベストは2時間13分41秒です。


 800mという種目を基準に考えるのであれば、400m60秒以下、あるいは200m30秒以下の練習じゃなければ、スピード練習とは言えません。それより遅いと目標とするスピードを確保できていないからです。目標とするレースに向けてスピードと持久の両方が必要であることを考えると、400m60秒以下のペース帯の練習が絶対に必要なのです。


 では持久面に目を向けるとどうなるかということですが、1000m3分ペースでも800mのレースペースよりもはるかに遅いです。そして、ペースが遅いと長く走ることが出来ます。ですから、800mという種目を基準にとるのであれば、1000m5本を1分休息で3分ちょうどで走るような練習は持久練習となります。


 一方で、フルマラソンの方はと言えば、レースペースが1㎞3分10秒なので、1㎞3分ちょうどのペースでも充分にスピード練習なのです。また、現在の私の能力では1㎞3分ペースで20㎞も30㎞も練習で走れないので、量を増やすことも出来ません。必然的に、1㎞3分ペースの練習はスピード練習となるのです。


 一方で、持久面に向けるとどうなるのかということですが、800mという距離を基準にとれば、1000m5本のような練習でも充分に持久練習ですが、フルマラソンを基準にとれば、少なくとも30㎞は続けて走らないとなかなか必要な持久力が身につきませんし、人によっては45㎞や50㎞というフルマラソン以上の距離を走り込む人もいます。


 このように、移行期(特別期)においては、必要な練習が各種目によって変わるのです。


 ですが、繰り返しになりますが、ウェルビーイング株式会社のお客様の大半は秋から冬のフルマラソンで好記録を狙う方が大半なので、9月、10月のトレーニング戦略が似たものになるのです。


 そんな訳で、だいたい9月、10月はどういう練習をすれば良いのかという指針をしめすような講義動画を作成させて頂いたという訳です。内容的には深く探求したり、深く追求するというようなものではなく、さわりの部分をザーッと約3時間半にわたって網羅的に解説しています。


 具体的な部分も解説しているし、注意点の部分も解説しているし、大雑把な方向性も指し示しているしということで、講義全体で満遍なく必要な要素のさわりの部分を解説しています。


 私の考え方と異なる点を一つだけ挙げるとすれば、深澤は講義内で「移行期(特別期)においては中強度の持久走のペースが自然と上がるのが望ましい」としているのに対し、私自身は「移行期(特別期)は中強度の持久走のペースは意識的に上げない、もしくはそもそも中強度の持久走を使わずに低強度から中強度の持久走を使うべし」と考えている点です。


 これは意見の対立というよりは細かな違いです。私自身は「中強度の持久走のレベルを段階的に上げていくのが基礎構築期であり、移行期(特別期)はあくまでも自分の専門種目に特化した練習に重点を置くべきである」と考えているのに対し、深澤は「移行期(特別期)の前半部分は基礎構築期の延長部分であり、徐々に自分の専門種目に重点を移しながらも、同時並行で引き続き中強度の持久走のレベルが上がるなら上がって構わない」と考えているところです。


 考え方の異なる部分を再度明確にしておくと私自身は「移行期(特別期)においては基礎体力の向上により、同じ感覚で走ってもペースが上がるかもしれないが、それでも意識的にペースを上げずに自分の専門種目に寄せた特別練習に重点を置くべきである」と考えているのに対し深澤は「あくまでも重点を置くのは特別練習であるが、中強度の持久走のペースも勝手に上がるのが望ましい」と考えている点です。


 つまり「勝手に上がるのであれば上がっても構わない」と考えているのか「意識的に強度を抑えるべきであり、中強度の持久走のペースが勝手に上がるのであれば、そこの練習を低強度から中強度の持久走へと置き換えるべきである」と考えているかの違いです。


 約3時間半の講義動画の中で、私と考え方が違う部分はそこだけであると言えるでしょう。


 また、この考え方の違いも暑さが影響していることは考慮にいれなければなりません。気温が下がってくると自然と中強度の持久走のペースは上がってきます。ここもどのように考えるのかということです。私の中では、暑さを考慮に入れても、基礎構築期においては中強度の持久走に重点を置いて、中強度の持久走のレベルの向上に重点を置くべきだと考えています。実際に、高校生の練習もそのように組みました。私自身の練習もそのように組みました。


 ただ、暑さに対する強さにどうも差があるようです。おそらく、その差は以下の二点から来るものです。


・体の大きさ


・基礎体力レベル


 先ず体の大きさについてですが、基本的に生き物は体が大きくなればなるほど、体積当たりの表面積が少なくなります。主に熱の放散は体表から行われるので、体積当たりの表面積が大きければ大きいほど、体温が上昇しにくいのです。


 要は、汗をかいてそれが皮膚表面で蒸発して体温が下がる訳であり、逆に熱は体内にこもるわけですから、表面積が広いということは熱が下がりやすいということであり、体積が大きいということは熱が逃げにくいということなのです。


 ですから、人間だけではなく他の種の生き物も種が同じであれば、基本的には高緯度地域の生き物の方が体は大きく、低緯度地域の生き物は体が小さいです。人間でいえば、平均的日本人は平均的ドイツ人よりも小さく、平均的インド人は平均的日本人よりも細いということです。


 二番目の基礎体力レベルについてですが、基礎体力レベルが高い人の方が暑さによる影響を受けにくい傾向があることにも気づきました。この理由を私なりに考えてみたのですが、毛細血管密度の違いではないでしょうか。


 体温を下げる機序(メカニズム)の一つに熱せられた血液を皮膚表面に持っていくことで、温度を下げるというのがありますが、毛細血管密度が高い人はより多くの熱せられた血液を体表面に持っていくことが出来るのではないでしょうか。


 そんな訳で、やや違いが出るのではないかと思います。


 ですが、それでも私は真夏でも中強度の持久走はフルマラソンのレースペースの80%くらいの強度は確保出来ているべきであると考えていますし、逆に移行期(特別期)に入れば、それ以上の強度は特別練習以外では必要ないと考えています。


 話を講義動画に戻しましょう。


では、具体的にどのようなことを解説しているのかということですが、それは以下の通りです。


・そもそも移行期(特別期)とは何か?移行期の一般概念と目的。


・移行期(特別期)に何を達成するべきなのか?すなわち、9月、10月におけるトレーニングのゴールは何であるのか?


・9月、10月の具体的な練習例


・9月、10月の練習の注意点、個別の事例における対処法。


 そして、こちらの講義動画を受講して頂くあなたのメリットは以下の通りです。


・大雑把に9月、10月に何をするべきなのか、その方向性が理解できる。


・具体例や個別の事例を学ぶことで迷った時の参考になる。


・迷わずに自分のやるべきことを理解し、秋から冬のフルマラソンで好記録が出せる。


 こちらの講義の受講条件ですが、三つだけあります。


・程度の差こそあれ、夏場に土台作りがある程度できている


・秋から冬にかけてフルマラソンで記録を狙っている


・池上の講義ほど深く掘り下げていなくても不満を持たない。こちらの講義は基礎的なことをさらっと満遍なく解説しているものであることを理解している


 以上一文にまとめると、こちらの講義は夏場に土台作りがある程度できており、秋から冬のフルマラソンで好記録を狙っており、難解な講義ではなくさらっとさわりの部分を満遍なく学びたい方の講義です。


 そんな内容のこちらの講義、たった3300円の自己投資で受講して頂けます。


 講義動画はいつも通り、ユーチューブに限定公開しており、クレジットカード、もしくはペイパルにてお申込み頂いた方にはダウンロードリンクの記載されたPDFファイルを自動返信メールにてお送りさせて頂きます。


 銀行振り込みをお選び頂いた方には私がお振込みを確認させて頂いた後で、手動にてメールでリンクが記載されたPDFファイルをお送りさせて頂きます。


 最後に一つだけ質問させて下さい。


 ここで起こりうる最悪のケースは何でしょうか?


 最悪のケースはあなたがこの台風をチャンスと捉えずに家にこもってネットフリックスで映画に浸り、学びの機会を逃してしまうことです。


 一方で、もし少しでも学びたいと思って頂けて受講して頂いたのにお気に召さなければどうなるのでしょうか?


 その場合には問い合わせページよりご連絡頂けましたら、理由を問わずに全額返金させて頂きます。そして、あなたのお手元に過去三年間で滋賀県中学チャンピオン3人、全中準優勝者を育て上げ、自身もフルマラソンで2時間32分の記録を持つ男の講義動画があなたのお手元に残ります。


 まさか約三時間半の講義動画で学びが0ということはないでしょう。それでも、総合的に判断してご満足いただけなければ全額返金させて頂きますので、ご安心ください。


 ですが、そのようなことにはならないでしょう。


 これまでの講義動画の半分程度の満足度でも価格を超える内容が詰まっているとご納得いただけるのですが、いかがですか?




よくある質問

質問:深澤哲也とはどんな人間ですか?


回答:高校時代は陸上競技の強豪洛南高校で走り、全国大会出場一回、京都府高校駅伝で区間賞一回獲得しています。その後8年間全く走らず、運動もほとんどせず、タバコも吸い、ごく普通の会社員をしていましたが、高校時代の一級上の先輩である池上秀志に引っ張り出され、幸せで平凡な生活に終止符を打たされる。以降、わずか3年間でフルマラソン2時間32分で走れるところまで走力を伸ばす。指導者としても、中学生の指導を始め、わずか3年間で滋賀県800mチャンピオンを3人育て、今夏は全中準優勝者、滋賀県中学記録保持者を育て上げました。


 一度結婚式でハワイに行っただけでハワイにかぶれ、事務所はハワイな色彩が強くなっている男です。


 高校三年間は京都府高校駅伝で区間賞も獲得したものの、挫折経験の方が多く、自分自身がたくさん辛い思いや苦しい思いをしているので、人の痛みが分かる男です。


 性格は優しく、陽気、口達者で人を笑わせるのが大好き、本人曰はく上の口から生まれてきた逆子だそうです。


質問:ウェルビーイング株式会社とはどんな会社ですか?


回答:2020年に大阪マラソン2017日本人トップの池上秀志が「オンラインに日本一のランナーの為の学び場を作る」というコンセプトにて立ち上げた会社で、インターハイチャンピオンの体幹トレーニングも担当し、レッスンはいつもキャンセル待ちのカリスマインストラクターSyoko、名城大学の全日本大学駅伝5連覇の2連覇までをマネージャーとして支えた斎藤晴香(旧姓早乙女)、中学時代に3000m9分30秒をマークした長谷みいな(旧姓高田みいな)などが在籍しています。


質問:こちらの商品はどんな人が対象ですか?


回答:夏場にある程度土台作りをしっかりとして、秋から冬のフルマラソンで好記録を出したい方全般です。特に、対象となる記録はありません。学力水準は義務教育終了程度は必要です。

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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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