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練習しても伸びない理由

更新日:2021年10月16日

 こんばんは、池上です。


 さて、今回は現在のウェルビーイングオンラインスクールの受講生の話をさせて下さい。彼が一年前にウェルビーイングオンラインスクールを受講し始めた時は、まだ5000mが17分台の選手でした。彼は熱心にインターネットや本などで情報を収集して、トレーニングしていたのですが、なかなかタイムが伸びませんでした。理由は単純で、本やインターネットから収集した情報を鵜呑みにして、多角的な視点からトレーニングを捉えることができなかったからです。


 例えばですが、あなたもインスタなどで「10000mで33分台を出すためのトレーニング3選」というタイトルで、「1000m10本を200mつなぎで3分25秒から3分20秒、2000m5本を400mつなぎで6分50秒から6分40秒、3000m3本を1000mつなぎで10分15秒から10分0秒」などと書いてあるのをみたことがないでしょうか?



 それは間違ってはいませんが、そりゃ1000m10本を200mつなぎで3分25秒から20秒でできれば、10000mで33分台は出ます。そんなこと言われなくても分かります。1000m10本を200mつなぎで2分50秒でできれば、そりゃ試合では28分20秒で走れるでしょう。問題はいかにしてそこに到達するかです。


 また、こういった情報を鵜呑みにして毎回毎回同じようなトレーニングを繰り返す方もいます。上記のようなトレーニングは短期的には成果が出ますが、長期的には成果が出ません。これだけでも二つの問題があります。


 1つ目は、言ってることはわかるけど、どうやってそこに到達するんだということ。


 2つ目は、仮にできたとして、短期的にはそれで成果が出ても、すぐに頭打ちになります。仮に10000m33分台が出せても、どうすれば32分台、31分台へとタイムを伸ばせるかが分かりません。


 先述の彼は多角的な視点からトレーニングを捉えるということを「ウェルビーイングオンラインスクール」から学び、さらに私がいくつかアドバイスをして、1年間で17分台から15分台までタイムを伸ばしました。


 上記の例はほんの一例ですが、多くの人は主に下記の6つの過ちを犯しています。


1つ目の過ち=練習が少なすぎる

 やればやるほど結果が出るようなスポーツでもありませんが、やはり練習量が少なすぎても結果が出ません。少ない走行距離で結果を出すのが効率が良いみたいに思っている人も多いですが、それは間違いです。むしろ、かえって効率が悪いです。なぜかと言えば、少ない練習量で結果を出そうと思えば、インターバルやタイムトライアル系の練習をガンガンすることになりますが、普段あまり走っていないのにそんな高強度な練習をすれば疲れやすく、故障のリスクも高く、何よりもきついです。ある程度走っていた方が、疲労は残りにくくまた練習も積み重ねていけるので楽に速くなれるんです。帰省の時にちょっと実家の手伝いで農作業する若者は次の日全身筋肉痛ですが、毎日やってる爺さん、婆さんは平気でやります。それと同じことです。毎日やるとかえって楽ということもあるのです。

 また、ランニング以外でのトレーニングをたくさん入れて速くなろうとする人もいますが、ランニングのためのベストなトレーニングはランニングです。


2つ目の過ち=練習の負荷が高すぎる

練習が多すぎると故障のリスクだけでなく、オーバートレーニングのリスクも高くなります。オーバートレーニングというのは病気や貧血などの病的な症状がないにもかかわらず、練習すればするほど走力が落ちてしまうことです。練習をやりすぎるというのは必ずしも量が多すぎるとは限りません。質が高すぎるケースもこれに該当します。


3つ目の過ち=練習の量が多すぎる

 これは練習の量だけが多くて、質が低すぎる練習です。リディアードの本を読んでいる人はこの過ちを犯しがちです。私もかつてはこの一人でした。


4つ目の過ち=練習の質が高すぎる

 これは練習量に対して、練習の質があまりにも高すぎる人がこれに該当します。スピード、スピードと言われますが、厳密に言えば記録が出ないのはスタミナ不足です。私はハーフマラソンならキロ3で押せますが、マラソンとなると2時間6分で走る力はまだないでしょう。それは持久力がないからです。5000mも同じです。1000mなら2分半くらいで行けますが、5000mで12分台が出せないのは厳密に言えば、持久力がないからです。


5つ目の過ち=基礎練習ばかりしている

 これも今から思えば高校時代の私の過ちです。高校駅伝は長くても10kmです。それなのに遅いペースでの走り込みばかりしていました。もちろん、流しなどはしていましたから、純粋な意味でのスピードが落ちるということはありません。ただ、流しやキロ4前後の走り込みなどの基礎練習だけではレースでは結果を出すのは難しいです。


6つ目の過ち=実戦的な練習ばっかりしている

 これも私はかつて経験したことがあります。大学一年目のハーフマラソンに向けて準備している時、『冬の喝采』という経済小説家の黒木亮さんの私小説を参考に練習計画を立てました。黒木さんの本名は金山で、瀬古利彦さんと箱根駅伝を走り、中村清先生の薫陶を受けています。私も当時の早稲田大学の練習を参考に一人で20キロのタイムトライアルをバンバンやりました。ところが、一人で20キロのタイムトライアルをしてもそんなに速いペースでは走れません。しかも、タイムトライアルをすると前後の練習をあける必要があるので、どうしても基礎的な練習ができません。スタミナ充分と思って挑んだ日本学生ハーフは10キロを30分12秒で通過した後、後半は31分48秒くらいかかりました。タイムトライアルと合わせて1キロ3分ペースのインターバルなど基礎的な練習と組み合わせていれば、もっと上手くいったでしょう。


 自分には関係ないと思われている方もほとんどがこの過ちを犯しています。睡眠不足が普通になっている人は、睡眠不足で集中力が落ちていることに気づかないように、それがずっと普通になっているとそのことに気づかないものなのです。


 さて、これを解決するには、トレーニングを理論から実践まで様々な抽象度で理解し、さらに多角的な視点からトレーニングを捉え、そこから自分で多少の試行錯誤をすることです。ここまでの記述はトレーニングという一つの観点でしかありませんが、長距離走やマラソンが速くなるにはリカバリー戦略と心理について同じように理論から実践まで多角的な視点から理解する必要があります。逆の言い方をすれば、トレーニング、リカバリー戦略、心理以外の知識は長距離走やマラソンには必要ありません。


 この3つの要素をカバーするためにウェルビーイングオンラインスクールを作成しました。


 ウェルビーイングオンラインスクールは大阪マラソン日本人トップの池上秀志、インカレ10000m日本人トップでTBSの消えた天才にも取り上げられた京大生平井健太郎、東京マラソン日本人トップの大久保絵里、インカレチャンピオンで元日本学生記録保持者の中村真悠子ら一流選手の知識と経験をあなたにインストールし、超効率的努力を実現するランナーの為の大学です。


あなたがウェルビーイングオンラインスクールに入校するメリットは以下の通りです。


・自分に合った最適な練習計画を立てられるようになる


・練習効果を最大にするためのリカバリー戦略について学べる


・最大限のパフォーマンスを発揮するための心理学について学べる


・超エリート市民ランナーの成功事例から学べる


・効率よく前に進む綺麗な走り方を身につけられる


・大阪マラソン日本人トップ、インカレチャンピオン、日本代表選手、東京マラソン4位の選手などプロの知識が学べる


→マラソンサブ3、サブ2.5、ハーフマラソン80分切り、5000m15分台などのエリート市民ランナーの仲間入りができる


詳細は必ず今すぐに下記のURLよりご確認ください。善は急げです。

筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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