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体幹トレーニングのスペシャリスト小谷祥子さんとの出会い

 昨日のメルマガでは「長距離ランナーは何故体幹トレーニングをするのか?」というブログ記事をお届けさせて頂いたのですが、もうご覧になられましたか?


 まだご覧になられていない方は是非こちらをクリックして、ご覧ください。

 さて、このブログの最後に近日「ランナーの為の体幹補強DVD」を再入荷するという話を書かせて頂いているのですが、こちらのDVDを担当して下さっているのは小谷祥子さんという体幹トレーニングのスペシャリストです。

 小谷さんはご自身もやり投げ、100mハードル、七種競技で全国大会に出場されている方で、主婦、学生、会社員などの一般の方のボディメイクの為の体幹トレーニングをされたり、今年の京都府インターハイと近畿インターハイでは短距離種目をほぼ総なめして総合優勝し、全国インターハイでも4x100mリレー、4x400mリレー、400mハードルで優勝した京都橘高校に週に1回体幹トレーニングを担当されています。

 ただ、持ち前の美貌が災いしたのかなんなのかは分かりませんが、過去には「もっと専門的な内容かと思ったら、ただのお姉さんがやっているだけ」というコメントも頂いております。

 よく理解した上で、やるやらないは本人の自由ですが、価値を正しく認識していないのであればとってもったいないなと思い、今回は私がどこで小谷さんに出会い、どうして小谷さんを選んだのかをお伝えさせて頂きたいと思います。

 私が小谷さんに初めてお会いしたのは、メルマガ読者の方も行かれたことがある鉢伏です。高校時代の恩師の誕生日に電話をしたら、恩師から「高校生が合宿をするから行ってやってくれんか」と言って頂いたのですが、仕事が忙しく固辞させて頂きました。

 しかし、続けて「中学生がそのあと4泊5日で合宿するから行ってやってくれんか」と言って頂き、そこは行けたので「仕事しても良いなら大丈夫です」と返事し、鉢伏の中学生の合宿にコーチとして参加させて頂きました。

 その合宿の先生方は私も中学時代、高校時代にお世話になった方ばかりです。その中の一人に不破先生という方がいらっしゃいます。不破先生は都道府県対抗男子駅伝の京都チームのスタッフもされていた方で、私が中学生の時に都道府県対抗男子駅伝の京都チームに入ったのが、初めての出会いです。

 先述の恩師の先生(中島先生)と不破先生の親交が深く、高校時代も不破先生がよく洛南高校の遠征などに帯同して下さっていました。高校でも都道府県対抗男子駅伝の京都チームに入れたのですが、その際もお世話になりました。

 そして、実はこの不破先生が小谷さんの中学時代の恩師だったのです。それで、不破先生が小谷さんも鉢伏に呼ばれていたのです。

私は初め不破先生から「小谷祥子っていうやつがおって、ズンバエクササイズっていうエアロビダンスみたいなことをやっとるやつがおるんやけど、今回の鉢伏にも来るから、池ちゃんもまた一緒にやったって」と言って頂いていたのですが、正直興味ないなという感じでした。

 昨日のブログにも書かせて頂いたのですが、補強はあくまでも補強です。体幹周りを鍛えることは大切ですが、エアロビダンスとかフラッグスジャンプとか、カービーダンスとかやり出したらもうキリがないので、基本的には走る練習と体の手入れに集中することが大切で、補強は必要最小限に絞るべきであるというのが私の考えです。

 エアロビダンスも悪くはないし、ケニア人選手も補強として実施することはあります。リズム感も一定程度は大切です。ただ、初めは正直そこまで興味を持てなかったというのが正直なところです。

 ただ、その時私が知らなかったのは小谷さんが体幹トレーニングもされていたということです。鉢伏合宿では体幹トレーニングの方を実施して下さったのですが、私はそれを見て衝撃を受けました。

 その理由をお話しさせて頂く前に、小谷さんのバックグラウンドをお話しさせて頂きますと、鹿屋体育大学に陸上競技で進学し、卒業された後、割とすぐにご結婚され、育児休暇に入られました。

 お子さんがある程度の年齢になってきた20代後半で就職活動をされるのですが、就職活動14連敗という暗黒期の阪神タイガースや横浜ベイスターズでもあんまり聞いたことがないような数字をマークされ、最後に受かったのが京都駅の近くにあるイリアスというジムです。

 私が初めてお会いした時は、まだイリアスでお仕事されていました。

 イリアスに入ったのは良かったものの、そこでも小谷さんが希望するほどの仕事はもらえず、何とかして仕事を増やしたいと思っていたところ、ズンバエクササイズというものを知り、ズンバの免許を取るために岡山まで行って資格を取得されました。文字通りの免許皆伝です。

 それからズンバレッスンがイリアスで始まる訳ですが、それが瞬く前に人気レッスンとなり、キャンセル待ち状態が続くほどで簡単には受けられないレッスンとなりました。そして、そんな中訪れたのがコロナです。

 コロナでジムがしばらく休館になりました。ジムが休館になった時、二つの理由から体幹トレーニングを始めることにされました。

 先ず第一に、なまった体で復帰したらインストラクターとしての示しがつかないということでした。これはまあ当然ですよね。動けないとダメなのはもちろんのこと、体がたるんでるインストラクターって嫌ですよね(笑)

 不健康な医者もどうかとは思いますが、それ以上にダメなのは動けないインストラクター、お腹が出ているインストラクターです。

 そんな訳で、小谷さんも体幹トレーニングを始められました。

 そして、お客様の方からも「先生、リモートで良いからレッスンやって」という要望が来ていたそうなのですが、ズンバって結構盛り上がるレッスンなんです。私もDVDを作る前に一度体験レッスンに行かせて頂いたのですが、「正直興味がない」と思った私の勘はあたっており(笑)、めちゃくちゃ盛り上がっていました(私あまり皆でワイワイするの得意じゃないんです)。

 イメージで言えば、真面目なディスコ(クラブ)みたいな感じです。で、小谷さんもリモートでズンバはちょっと違うなーと思われたそうです。ズーム飲み会まではありですが、ズームディスコは無しという感じでしょうか。

 それで、代わりに始めたのがヒート&スロトレというものです。ヒートというのはHIITのことで、HIITとはHigh Intensive Interval Training(高強度インターバルトレーニング)の略です。

 スロトレの方はゆっくりと動いて筋肉に刺激を入れたり、負荷をかけたりするのですが、ヒートの方は40秒間思いっきり動いて、20秒間休んで、また40秒間思いっきり動くという感じのものです。

 個人的にはスロトレの方がきついのですが、この二つを組み合わせるのが最も良いようです。

 そんな期間を経て、コロナ明けに小谷さんがお仕事に復帰されるとお客様から「えっ!?先生なんなんその体?」と言われるほどの引き締まった体になっており「実はヒートとスロトレっていうのをやってたんですよー」という話から、「それレッスンでやって欲しい」とお客様からの要望が来て、ヒート&スロトレというレッスンが始まった次第であります。

 私が初めてお会いした時は、ちょうどそんな時で、中学生にもその得意のヒート&スロトレをされていました。で、それを見た私が何に衝撃を受けたのかというと理由は3つあります。

 まず第一に、小谷さんの体幹の強さです。これはDVDを購入して、継続的にトレーニングをされている方は全員ご存知だと思うのですが、化け物級に強いです。とてもじゃないですが、太刀打ちできません。

 体幹界のエリュ―ド・キプチョゲ選手ほど強いかどうかは分かりませんが、リアルに体幹界の安藤友香さんくらいの強さはあります。

 先ほど、動けないインストラクターほど説得力はないということを書かせて頂いたのですが、この説得力は私には出せないと思いました。実際に無理です。一年半やってもまだ小谷さんと同じようには出来ていないです。

 そして第二に、音楽も使って楽しくレッスンをすることの天才です。これは私の個人的な意見ですが、やはり楽しくやるとかその場を盛り上げるということにかけては民間の人間の方が優れています。

 今年の日本陸上も民間企業のセレスポという会社(東京オリンピックの際の談合で有名)が運営していたのですが、演出や音楽の選曲とタイミングなど非常に良かったです。

 今青山学院大学の原さんが陸上界に対して、色々な意見をおっしゃっています。原さんは私が尊敬していた、そして私のことを可愛がってくださった先輩をマネージャーにしたので(実質上の戦力外通告)、私は原さんが嫌いですが、原さんの意見には大いに賛成です。

 やはり、プロ野球やプロサッカーのように商売としてやっているスポーツの方がお客様を楽しませようという意識が強く、営利団体ではない陸連が主導となっている陸上界はこの辺がまだまだ弱いです。

 そのくせ、日本陸連に支払っている種々のお金は使途不明で、結構役員の飲み食いに使われたりしているので、それならちゃんと堂々と商売としてやって欲しいと思ったりもします。

 話を小谷さんのレッスンに戻すと、小谷さんのレッスンも参加者の人数で給料が決まる仕組みだったのですが、生活かけてやってきたからこそのその場の盛り上げ方とか楽しませ方を熟知されています。

 そして、私もこの辺弱いんですね。真面目に難しい内容を分かりやすく解説することに関しては自信がありますが、楽しく教えるというのは私はあまり得意ではありません。

 特に、体幹トレーニングというのはそもそもが地道なトレーニングです。これを楽しくやるというのは難しいのですが、小谷さんはそれが出来る方でした。

 そして、3つ目に自分が出来るだけではなく、他人を厳しく教えることも出来る方でした。

 確かに、あまりにも自分が出来ないと説得力に欠けるのですが、最終的にボディメイクしたいのは小谷さんではなく、お客様です。ですから、お客様の体が変わるように正しいやり方を教えられないと意味がない訳ですが、小谷さんはそれがきちんと教えられる方でした。

 確かに、DVDの場合は直接指導は受けられないというデメリットはあるのですが、小谷さんの直接指導を受けるには、京都駅から近鉄電車に乗って10分ほどの近鉄丹波橋駅というところで降りてそこから10分ほど歩いたところにあるNASというジムまで行かないといけません。レッスン料は1時間6000円です。

 それが4000円のDVDで自宅で何度も出来たら、時間とお金の両面からコスパが最強なのではないかと思った次第であります。

 ちなみにですが、DVDの購入者の方にはオンラインに限定公開しているURLもお渡しさせて頂きますので、スマホさえあればどこでも出来ます。私もスマホ片手に近くの公園で実施することもありますし、東山高校の選手もスマホで実施しています。

 そうやって考えてみると、私が高校生の頃は「これから内田さん補強の方始めさせて頂きます。先ず初めに足上げ腹筋の方20回させて頂きます。行きます!1,2,3」と全力のかけ声をし、種目を間違えたり、順番を間違えたり、声が小さいとあとから先輩方から「お前さー?なんでそんな簡単なことも覚えられへんの?ちゃんと覚えてこいって言ったよな?返事せーや!おい!」というようなお説教を30分も1時間もぶっ続けで頂きながらやっていたので、高校生で小谷さんの体幹トレーニングが出来るのは天国だと思います。

 という訳で、初めは興味のなかった私ですが、レッスンを見た時は衝撃を受け、レッスンが終わったらすぐに名刺を渡しに行き、鉢伏から京都に帰ったら、体験レッスンに行かせて頂き、DVD作成の交渉をして、撮影日を決め、撮影して販売までこぎつけたという訳です。

 懐かしいですね。まだウェルビーイングの初期の初期の頃で、売れるかどうか不安を抱えながらのスタートでしたが、実際に販売してみると50代や60代の方から「腹筋が割れてきた」というお声を頂いたり、「体幹が安定して四肢の力を抜けるようになった」というお声を頂いた時はとても嬉しかったです。

「体幹が安定して四肢の力が抜けるようになった」なんていうのは長距離走の極意ですよ。走り方に関しても色々な理論がありますが、究極はどれだけ力を抜けるかです。走り方を変えたら速く走れると思ってる方も多いですが、走り方を変えて直接的に速く走れるのは短距離だけです。

 長距離走の場合は、生化学的なエネルギーシステムの効率化でしか速くなりません。

 ただ、体内で生み出したエネルギーを経済的に(効率よくではなく、経済的に)使うためには目標とするレースペースで走った時に、どれだけ力を抜けるかが最終的な鍵となります。

 生み出したエネルギーを経済的に使うという点においては走り方も大切で、そういう意味では間接的には走り方を変えれば速くなります。

 ただ、見た目が変わるというよりは力が抜けており、実際に酸素消費量が下がることが大切なのですが、体幹トレーニングによってその感覚が掴めるなんて、もう極意中の極意です。

 まあでも、昨日のブログにも書かせて頂いたのですが、筋力がある程度ついた方が力を抜けるというのは当たり前のことです。全力でものを持ち上げた時に片手で60キロ持ち上げられる人が20キロのものを運ぶのと、全力で持ち上げた時に40キロしか持ち上げられない人が20キロのものを運ぶのとでは前者の方が楽なのは当たり前です。

 それと同じで体幹を鍛えて最大筋力を高めておくと「走る時の姿勢を維持する」ということがより楽になり、力を抜きやすくなるのです。

 種目は違うのですが、元プロ野球選手の愛甲猛さんがステロイド注射を使って筋肉を増強させていたのですが、その時にやっぱり疲れなくなっていくらでも練習が出来たとのことでした。

 ステロイドというのは男性ホルモンのことで、外からステロイドを注射することで、通常以上に男性ホルモンを体内に入れることで、筋肉がつきやすくなるのです。

 ちゃんとその後は副作用で苦しまれる訳ですけれども、最大筋力が増えると最大下筋力における運動が楽になるというのは単純な理屈です。

 長距離走、マラソンは筋力ではないのですが、5000mが19分半から19分ちょうどになると、5キロ21分15秒で走った時の余裕度が増えるから、マラソンでサブ3出来る可能性が高まるというのと同じ理屈です。

 そんな訳で、私は小谷祥子さんにお仕事をお願いさせて頂いたのですが、明日はブログ(BlogではなくVlogで)ご本人のお声も直接お届けさせて頂きます。ご本人の口から体幹トレーニングの色々を解説して頂きますので、明日のブログをお楽しみにして下さい。

ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

追伸

 近日「ランナーの為の体幹補強DVD」を200枚限定で再入荷させて頂くのですが、確実にご購入されたい方はこちらをクリックして「再入荷通知をリクエスト」のボタンをクリックして下さい。

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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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