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執筆者の写真池上秀志

LLLTの効果その3 骨密度の増大

更新日:2020年9月8日

 LLLTは初めは私のブログでは抗炎症作用のある痛みを取り除く治療器具として紹介したのですが、実はそれ以外の様々なメリットがあります。その内の一つが骨密度の増加です。「LLLT (Low Level Laser Therapy)」という記事をご覧いただければ、よくよくお分かりいただけると思うのですが、5分間のLLLTの照射が骨芽細胞の成長を促すということが書いてあります。

 骨芽細胞というのは骨の芽と書くように、骨の子供のようなものです。骨芽細胞が成長して、骨になるので、骨芽細胞の成長を促すことができるということは、骨の成長を促進することができるということです。ということは骨折の治癒過程を促進したり、骨粗鬆症の予防に使うこともできます。

 ちなみにですが、疲労骨折をすると治療の方法がないと言われがちですが、実際にはそんなことはありません。LLLTを使えば、骨の治りを早くすることができるというのも理由の一つです。

 もう一つの理由ですが、疲労骨折というのは、必ずしも完全に折れているケースだけではありません。特に今はレントゲンでは映らなくてもMRI撮影で疲労骨折と診断されるケースも多いです。この場合は骨が完全に折れているケースというのはありません。何れにしても、骨には神経がないので、疲労骨折のケースでも痛みを感じるのは周りの軟部組織の炎症です。軟部組織へのアプローチで痛みを軽減することは可能です。本題から逸れるので詳しくは割愛しますが、私自身も軟部組織へのアプローチを続け、疲労骨折の状態で京都府駅伝の四区で区間賞をとっています。

 さて、LLLTに関する骨密度の増加に関する研究は、幾つもあるのですが、私の手元にあるものでの最新版は2013年、ブラジル、サンパウロでの実験です。この実験では45匹のネズミの上肢の骨をわずかに切り取り、次の3つのグループに分けて経過観察を行いました。

1.コントロール群

2.660-690nmの赤色光線を患部に照射

3.790-830nmの近赤外線を患部に照射

 結果は、7日後に光線(レーザー)を当てた二つのグループで、骨の鉱化作用が著しく増大し、14日後に近赤外線を照射したグループのみで、骨密度が増大していました。

 その他、様々な研究チームが赤色光線、もしくは近赤外線の患部への照射が、老若男女問わず、骨折からの治癒過程を促進したり、骨密度を増やすのに効果があると結論づけています。


参考記事

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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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